男女の間に恋愛感情が生まれ結婚に至る事もあります。あるいはいろいろな事情でまず結婚してから、その後で恋愛感情が生まれる場合もあります。育った場所も、家庭環境も全く違う2人が結婚して、仲良く暮らす場合が多い のです。不思議な事です。神秘的な事です。カトリックでは結婚は神の奇蹟と言い、離婚は厳禁です。
しかし長い結婚生活にはいろいろな事があります。離婚したほうが幸せになる場合もあります。この離婚の問題は常に人間生活にとって重要な問題です。
その一方で「離婚」はいろいろな時代や国々の社会的な背景で左右されることもあります。そこで社会の事情と離婚の関係を少しだけ考えて見たいとおもいます。
その前に下の図面をご覧下さい。世界の各国の離婚率を棒グラフにして比較した図面です。人口1000人あたり何件の離婚が2010年に起きたかという統計です。
ロシアが4.8件、アメリカが3.6件、スウェーデン、イギリス、フランス、ドイツ、日本などが2.4から2.0、そしてイタリアが非常に低くて0.8です。
上の図面を見てやっぱりアメリカは男女平等で自由の国だからとよく言われます。
それではロシアは何故離婚が多いのでしょうか?共産主義の国だったので宗教の束縛が無かったので離婚が多いのでしょうか?
イタリアが非常に少ないのはローマ法王のお膝元からなのでしょうか?
こういう議論は一見もっともらしいようです。しかし私は馬鹿馬鹿しい理論だと思います。結婚や離婚は人間の理性や知識ではどうしようもない神秘の領域なのです。
もし多くのイタリア人が結婚しないで独身で一生を終えるとしたら、ローマ法王とは関係はありませんね。結婚しないのですから離婚も起きません。日本でも独身者が増大しましたから上のような統計資料は無意味になります。
昔の経験ですが、ある時、スウエーデンで、若いカップルの家の夕食に招待された事があります。仲の良い夫婦ですねと言いました所、彼等は「同棲中」ですと誇らしげに答えました。聞くとスウェーデンの多くの若者は、数年間、同棲してから結婚をするそうです。決心がつけば結婚し、決心がつかなかったら別れると言うのです。
そして同棲して相手の性格を見極めてから結婚するのでスウェーデンでは離婚率が非常に少ないと主張します。これが一番合理的な結婚の方法ですと自慢するのです。しかしこれにはスウェーデンの税制も関係しているようです。
それにしても上の図面でみるとスウェーデンの離婚率は2.3でドイツと変わりません。日本は2.0ですから日本の方が少ないのです。
これは離婚に対する理解が間違っている事を示しています。
この詰まらない記事の結論を2つ書きます。
(1)同棲や結婚や離婚はまったく個人的な大事件であり、どんなに正確な統計を示されても何の役にも立たない。統計は問題解決にとって全く無意味であり、無力であす。
(2)一旦結婚した以上は、我慢できるのなら離婚しない方が良いし、得なのです。いずれ年を取ってどちらかが先に死にます。自然に死に別れるのが一番良いのです。勿論、我慢できなければさっさと離婚して新しい人生を切り開きのも良い場合もあります。
勿論、結婚などという面倒な事をせずに一生独身を通す人々が増えている事を考えると「離婚」はそんなに重大な事件では無いのかも知れません。
それはそれとして、
今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。藤山杜人
Hanazonoさんのお父様、お兄様の御霊やすかれとお祈り申し上げます。
Hanazonoさんに、または藤山先生に、教えていただきたくコメントさせていただきます。藤山先生が反論の言葉もないということは、ご理解をされておられるのだと存じ、教えを請います。
Hanazonoさんにとって、そして多くの人々が、日本は住みにくい国だと言えるのは、日本の根本の大事なところが変わっていないということですが、根本の大事なところということが、抽象的で私には理解できません。60年以上観察し考えてこられたことであればこそ、是非とも解りやすく具体的にどういうことなのか、お聞きしたいと存じます。
「日本の現在のごたごたにしても、今まで問題意識をもって改善してさえおれば、もっとスムーズに処理できたと信じています。3月11日の大震災後に起きたいろいろな問題ももっともっと簡単に解決したのではないでしょうか?」
具体例をあげて教えていただけませんか。とくに3月11日以降の問題解決については、日本国民全員が、その簡単に解決する方法を知りたいと思います。
なでしことサムライブルー(男子サッカー)の格差に対するお怒りですが、お怒りの対象である日本というのは、日本国民をさしておられますか。そうであるならなでしこたちに、本当に申し訳なく思います。これほど酷い格差があることに思いも至りませんでした。Jリーグは見に行っても、女子リーグを見に行ったことはありません。なでしこに何の貢献もしてきませんでした。私は、日本サッカー協会を批判できません。
協会は遅まきながら、報奨金を5~6倍に引き上げるようです。それでも酷い格差ではありますが。
しかしながら、男子サッカーの歩んできた歴史に思いはせることなく怒りをぶつけられるのは、フェアとは思えません。サッカーをやっていた高校生のとき、国内最高峰である日本リーグを見に行ったことがあります。阪急西宮球場の外野グランドでした。銅メダルをとったメキシコオリンピックの4年後でもこんな状態でした。日本サッカーは、戦前以来長きにわたる苦節を経て、現在のJリーグとなったわけです。なでしこが、いきなり今のサムライブルーと同じ待遇だったとしたら今回の快挙はありえたでしょうか。また大和撫子の矜持として、男がJリーグや代表戦を通して稼いだお金を、回してもらうことをよしとするでしょうか、まず結果、そしてなでしこリーグを成功させてこそと、彼女たちは考えているのではないでしょうか、そのためW杯でメダルを取ることを目標、にドイツへ行ったのだと思います。凱旋記者会見で山郷選手が、素晴らしいコメントをしていました。「厳しい環境の中で、先輩方が築かれてきたことが、今回の優勝につながりました。」と。
仮定の話です。欧米では、地域のスポーツクラブが基本です。日本よりはるかに良い環境にあります。厳しい環境に見切りをつけて、欧米へ移住した選手がいるとします。欧米のクラブに移ったことが正解だったと思えるように精進することも、尊敬に値する行為だと、私は思います。しかし日本の厳しい環境の中、それをなんとか変えようとして努力する人のいることに思いをよせず、まだ変えられないのか、まだそんなことをしているのか、一事が万事だと批判すれば、批判した人の欧米での苦しかったであろうと想像する努力に対するリスペクトの気持ちは、失せると思われませんか。
EIUの決めるランキング1位を自慢されても、どう解釈申し上げていいのかわかりません。地震、津波、火山噴火、土石流、台風・・、日本が、白人の決める、住みたい国ランキングの上位に入るはずないではありませんか。
今、がんばろうニッポン・・と、日本を少しでも良くしようとする多くの日本人にいったい何をおっしゃりたくてランキングについて書かれたのでしょうか。
是非、根本の大事なところの意味と、いろいろな問題の簡単な解決法をレクチャーしてください。残りの人生、祖国のため、若い人のためほんの少しでも役に立ちたいと願って、すみにくい日本で、人生と格闘していくつもりです。
最後に「この国は、国民を守ってくれない・・・・。」について、100%共感します。例えば、拉致被害者に対して、私たち日本人は冷たすぎます。私も、ブルーリボンバッジをつけることしかできません。
蛇足です。グッドルーザーという言葉がありますが、なでしこの快挙が、かくも晴れ晴れしいのは、アメリカチーム、アメリカのファン、マスコミが、グッドルーザーであったことが大いなる原因のひとつと、藤山先生は思われませんか。投稿 石川雅一 | 2011/07/23 12:52
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