春夏秋冬ライフ

四季の変化に向き合い、目の前に起きる様々な出来事を目の丈で追ってみた。

日露戦争で輝いた「三笠」

2004-10-16 20:35:00 | 歴史に向き合う

歴史家で作家の加来耕三さんが、教科書にはない歴史を教えてくる。毎週楽しみに聞いているのがこのTBSラジオ 中村尚登ニュースプラザ「日本全国8時です」の番組である。加来さんが切れ味鋭く歴史事象を痛快に鋭く切る話しが、とても新鮮に伝わってくる。
写真は、バルチック艦隊を敗った軍艦「三笠」である。「三笠」を舞台に司馬遼太郎『坂の上の雲』主役は日露戦争の時に天才的参謀と呼ばれた秋山真之である。その司馬遼太郎作品で一躍、ロシアのバルチック艦隊から日本を救う救世主として秋山真之がヒーローに扱われ、イメージされてしまった。しかし、加来さんによれば、「影に寡黙にして功を誇らぬ武人、海軍きっての国際通・島村速雄が居て、その島村が考え出した戦術が見事に的中したのであって、秋山真之がそれに乗っただけである。」とばっさりと斬り捨てた。司馬作品が生まれた時代は中々事実が公開されなかった時期でもあったようで、歴史の実像と虚像が重なりやっぱり作り上げられた世界なのかと思い知らされた。

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