9月7日は二十四節気の白露。
昼夜の気温差が大きくなると、
朝夕に空気が冷やされて露を結ぶようになります。
昔の人は、この頃に草木を濡らす露を「白露」と呼びました。
中国の五行説で、秋は白とされていたためです。
早朝、空が白む頃に草木に結んだ露は、
太陽が昇るとともに消えてしまいます。
日本人は、この露に、はかなさを感じていたのでしょう。
露の世は露の世ながらさりながら 一茶
肉親との縁の薄かった一茶。
露の世、という表現の繰り返しは、
一茶の心のはかなさを感じさせます。
金剛の露ひとつぶや石の上 川端茅舎
私の好きな句。はかなく、もろい露を金剛と喩える。
そして、石の上に置く。
画家を目指した茅舎ならではの句。写生の句とされます。
私には、写生というよりコトバが作り上げた真実の世界のよう。
最後に面白い一句を。
ふぐりに手載せて寝につく露の音 能村登四郎
ちょっとHで良いですね。
昼夜の気温差が大きくなると、
朝夕に空気が冷やされて露を結ぶようになります。
昔の人は、この頃に草木を濡らす露を「白露」と呼びました。
中国の五行説で、秋は白とされていたためです。
早朝、空が白む頃に草木に結んだ露は、
太陽が昇るとともに消えてしまいます。
日本人は、この露に、はかなさを感じていたのでしょう。
露の世は露の世ながらさりながら 一茶
肉親との縁の薄かった一茶。
露の世、という表現の繰り返しは、
一茶の心のはかなさを感じさせます。
金剛の露ひとつぶや石の上 川端茅舎
私の好きな句。はかなく、もろい露を金剛と喩える。
そして、石の上に置く。
画家を目指した茅舎ならではの句。写生の句とされます。
私には、写生というよりコトバが作り上げた真実の世界のよう。
最後に面白い一句を。
ふぐりに手載せて寝につく露の音 能村登四郎
ちょっとHで良いですね。