575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

稲実り黒い農夫が畦歩く     朱露

2009年09月07日 | Weblog
     豊橋の東端多米(タメ)は稲作地帯だ。
     名古屋から此処へ住み三十年余り経つ。
     漁師町の真鶴のガキが米所に住む奇縁。
     めっきり地味で無口になって郷に従う。

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俳句の朗読        愚足

2009年09月07日 | Weblog
 最近文芸物の朗読CDの売れ行きが好調だという。
 読書嫌いの若者や、視力と根気の失せた高齢者に、また通勤中にすませたい中年層とニーズは多いようです。
 さて、俳句のCDもぼちぼち出されています。
 私が持っているのは、
 ①おくのほそ道・・朗読:幸田弘子
 ②声に出して味わう日本の名句百選・・朗読:壇ふみ
 ③聞いて楽しむ俳句(厳選200句)・・朗読:辻桃子
 ですが、夫々個性があって面白い。
①は、朗読のプロとして定評のある幸田さんがその落ち着いた深みのある声で音の細道全文を朗読して秀逸です。
②は、金子兜太編で季節と花鳥風月などのテーマで選んだものを、壇ふみが若々しい声で工夫しなが苦労して読んでいるのがほほえましい。
③は、人気の俳人、辻桃子自信の朗読、彼女の句解釈を音声に変えての朗読で素人ながらもそこそこ聞けるものになっています。

 しかし、俳句の朗読というのは実に難しいものだなあと実感させられます。
 ①の、おくのほそ道は幸田さんの朗読力もありますが、地の文との絡みで聴きやすく句の景も目に浮かぶようです。
 一方②と③はそれぞれの俳句を裸のまま二回詠み、作者を朗読するだけですから
聴き手の意識が俳句に集中し自分の解釈と違った読み方をされると違和感も多くなります。
 また、朗読者の思い入れが強く聞いているほうは疲れてしまいます。
 やはり、朗読する句と句の間に短いコメントでも入るといいのかもしれません。
 
 ところで私も恐いもの知らずで、朗読に挑戦してみました。
 手持ちのテレコに好きな俳人の句を録音してみました。
 二十句ほど入れて再生してみると、ああ無残。
 耳を覆いたくなるとはこのことです。
 カラオケの方がまだ聞けます。
 隣で妻が鼾をかいています。耳栓をつけて・・・・
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