この時季、森では、ツチアケビの赤いバナナのような実が目立つ。ウインナソーセージのようでもある実が1本の茎に10個ちかくぶらさがっている様は何度見ても異様である。知る限りで、海上の森では2か所に生えている。 ラン科ツチアケビ属の腐生植物で、全く葉緑素を持たない。腐生植物とは、種子植物の中で、植物体に光合成で自活する能力がなく、菌類と共生して、栄養素を得て生活するものを指して呼ぶ。ツチアケビの場合、ナラタケと共生しているというより、寄生している。地下茎は太く、よく分枝し、細胞内に食い入ったナラタケの菌糸はあとかたもなく消化吸収されるという。ナラタケがあるうちは翌年も同じところに芽生えるが、食べ尽くすと別の場所から芽をだす。
茎は太く、全体が黄褐色を帯び、高さは50cm~100cmぐらいでよく分枝する。葉は退化してない。5~6月、シンピジュウムを肉厚にしたような黄色で、3~6cmの花を多数つける。異様な美しさがあり、この時季花を探して歩き回る。近くに水流れている、薄暗い樹林の中にあることがおおい。
秋になって実をつけているツチアケビをみたら、あまりの姿に一生忘れないだろ
う。赤いウインナソージの実がアケビに似ていて、地面に生えているからツチアケビといわれている。もし昔のひとが、バナナやソーセージを知っていたら、名前がちがったと思う。 この実は生薬の土通草(どつうそう)で、強壮・強精剤になる。私達は決して採取することはなく、冬になりどす黒いままぶら下がっているのを、確認し来年の再会を願う。
茎は太く、全体が黄褐色を帯び、高さは50cm~100cmぐらいでよく分枝する。葉は退化してない。5~6月、シンピジュウムを肉厚にしたような黄色で、3~6cmの花を多数つける。異様な美しさがあり、この時季花を探して歩き回る。近くに水流れている、薄暗い樹林の中にあることがおおい。
秋になって実をつけているツチアケビをみたら、あまりの姿に一生忘れないだろ
う。赤いウインナソージの実がアケビに似ていて、地面に生えているからツチアケビといわれている。もし昔のひとが、バナナやソーセージを知っていたら、名前がちがったと思う。 この実は生薬の土通草(どつうそう)で、強壮・強精剤になる。私達は決して採取することはなく、冬になりどす黒いままぶら下がっているのを、確認し来年の再会を願う。