575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

秋の夜のさみしきパンを厚く切る    遅足

2009年09月13日 | Weblog
船団の岡野泰輔ドクターの診断です。


 「秋の夜」は「秋の暮」ほどではないにしても、
まあ、賑やかよりはさみしさに傾く。
つまり「秋の夜のさみしき」は冗語に近い。
言葉の経済が問われる短詩型としては「秋の夜」か「さみしき」が余計なのだ。
といっても「さみしきパン」はなかなか魅力的な措辞、
では「秋の夜」こそが余計かというと、これがそうでもない。
季題とか季語とかという話ではなくて、
上五に置かれた「秋の夜」は俳句という結構のためには不可欠の余分、
あるいは無意味。
お座なりに置かれた「秋の夜」はそのお座なり振りが
巧妙に中七以下を統御している。
妙なところを褒めすぎでしょうか?そうかもしれない。

(褒められたのか?そうでないのか?微妙・・・)



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秋の夜の句会の酒を沁み沁みと    朱露

2009年09月13日 | Weblog


     「豊橋落語天狗連」の仲間の句会の話。
     月例で六十回になるがヤメる気配なし。
     私は進行係だが酒を飲むのが目的デス。
     年寄りが生意気言うのは嫌がられるし。

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