列島の東半分は秋の気配、ここらあたりは苛立たしいほどの残暑です。
最高気温の日も、ゲリラ豪雨の日も、荻原教室は欠けることなく、続いています。
受講生はみんな前向き。切り取りの優れた、新鮮な作品が生まれています。
先生の繊細な配慮、作者の個性を生かした、懇切で的確な指導によるものと、(おこまがしくも)思います。
先生のお作
「長」 ・ 長い電話に倦みながらみる夕雲の本音をやっと父がきりだす
「広」 ・ 広いものの例へに海が出るやうな国にしみじみさみしく暮らす
「高」 ・ 降りて高さに気づく夏の夜の雨のあなたの部屋のあかりの
「暗」 ・ 明るさのなかを暗さがおもむろに熟れながら紫陽花の咲く家
「軽」 ・ たましいは夏雲の軽さ得てどこへ行ったかかえる気配なき午後
「冷」 ・ 下闇にひかりしづかにもれている冷えたひかりで漱石を読む
「暑」 ・ 大した用もないのにひとは街をゆく暑さゆるがぬ秋のはじまり
「涼」 ・ 涼しさに含まれている淋しさの率もうここに秋は来ている
「美」 ・ 星のひかりやその他すべてが美しくゆらめく秋の暗がりにゐる
最高気温の日も、ゲリラ豪雨の日も、荻原教室は欠けることなく、続いています。
受講生はみんな前向き。切り取りの優れた、新鮮な作品が生まれています。
先生の繊細な配慮、作者の個性を生かした、懇切で的確な指導によるものと、(おこまがしくも)思います。
先生のお作
「長」 ・ 長い電話に倦みながらみる夕雲の本音をやっと父がきりだす
「広」 ・ 広いものの例へに海が出るやうな国にしみじみさみしく暮らす
「高」 ・ 降りて高さに気づく夏の夜の雨のあなたの部屋のあかりの
「暗」 ・ 明るさのなかを暗さがおもむろに熟れながら紫陽花の咲く家
「軽」 ・ たましいは夏雲の軽さ得てどこへ行ったかかえる気配なき午後
「冷」 ・ 下闇にひかりしづかにもれている冷えたひかりで漱石を読む
「暑」 ・ 大した用もないのにひとは街をゆく暑さゆるがぬ秋のはじまり
「涼」 ・ 涼しさに含まれている淋しさの率もうここに秋は来ている
「美」 ・ 星のひかりやその他すべてが美しくゆらめく秋の暗がりにゐる