575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

嵐あと林檎累々地に還る    能登

2016年11月13日 | Weblog
台風一過。青空の下、沢山のリンゴが落ちています。
丹精こめて育てて来た農家の方の気持ちはいかばかりでしょう。

累々とは、同じようなものが積もったり、折り重なっている
様子を表現する言葉。よく使われる熟語に死屍累々があります。
死屍は死体の事。死体が積み重なった様を指しています。

林檎が地に落ちている様子を、累々と捉えてところが秀逸です。
上五の「嵐あと」が少し説明になっている感じもしますが、

  累々と大地に還る林檎かな

これでは状況が分からなくなります。
どうしたら良いのでしょうか?    遅足
コメント
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