老いた背は誰なのか?2つの読みが可能です。
一つは作者が年老いた人の背中をみているという読み方。
もう一つは自分の背を老いた、と感じているというもの。
素直に読めば、どなたかの背に老いを感じたと。
その背の視線の先には光る庭木があり、
冬の到来を知らせるように渡ってきた小鳥が・・・
と、寂しさを感じていたところへ小鳥がやってきてくれた・・・
と、いう情景が浮かんできます。
作者と「老いた背」の人は、どういう関係なのでしょう?
お母さんでしょうか。
私は、ガラス戸に映った自分の影。
あるいは、地に映る影に、老いを感じとった句と読みました。
この場合は「老いの背や」となるのかも知れません。
光る庭木は、落葉樹ではない常緑の樹木。椿や山茶花を指すのでしょう。
そういえば最近、庭でジョウビタキの姿をみかけました。
大陸で子育てを終え、日本などで越冬をするジョウビタキ。
翼にある白い斑点をキモノの紋に見たてて、モンツキドリとも。
瀬戸内地方には、こんな民話があるそうです。
昔、スズメとモンツキドリは姉妹でした。母親が重い病気になったとき、
スズメはお歯グロを塗っていましたが、すぐやめて駆けつけたので
死に目に会うことができました。
ところがモンツキドリは、化粧をしたりモンツキを着たりと
時間をかけたので、死に目に間に合いませんでした。
怒った父親はモンツキドリに「こんりんざい食べ物をやらない」と言いました。
今でもモンツキドリは、おじぎをしているのは、このためです。
スズメの口元が黒いのは、途中まで塗っていたお歯グロのあとだそうです。
(遅足)
一つは作者が年老いた人の背中をみているという読み方。
もう一つは自分の背を老いた、と感じているというもの。
素直に読めば、どなたかの背に老いを感じたと。
その背の視線の先には光る庭木があり、
冬の到来を知らせるように渡ってきた小鳥が・・・
と、寂しさを感じていたところへ小鳥がやってきてくれた・・・
と、いう情景が浮かんできます。
作者と「老いた背」の人は、どういう関係なのでしょう?
お母さんでしょうか。
私は、ガラス戸に映った自分の影。
あるいは、地に映る影に、老いを感じとった句と読みました。
この場合は「老いの背や」となるのかも知れません。
光る庭木は、落葉樹ではない常緑の樹木。椿や山茶花を指すのでしょう。
そういえば最近、庭でジョウビタキの姿をみかけました。
大陸で子育てを終え、日本などで越冬をするジョウビタキ。
翼にある白い斑点をキモノの紋に見たてて、モンツキドリとも。
瀬戸内地方には、こんな民話があるそうです。
昔、スズメとモンツキドリは姉妹でした。母親が重い病気になったとき、
スズメはお歯グロを塗っていましたが、すぐやめて駆けつけたので
死に目に会うことができました。
ところがモンツキドリは、化粧をしたりモンツキを着たりと
時間をかけたので、死に目に間に合いませんでした。
怒った父親はモンツキドリに「こんりんざい食べ物をやらない」と言いました。
今でもモンツキドリは、おじぎをしているのは、このためです。
スズメの口元が黒いのは、途中まで塗っていたお歯グロのあとだそうです。
(遅足)