575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

渡り来て水搏(う)つ鴨や恋ならむ   等

2016年11月23日 | Weblog
「搏つ」には、羽搏くという意味もあります。
渡ってきた鴨が水面を搏つように羽搏きます。
これを求愛の行動では、と詠みました。
一歩踏み込んだ写生句です。
作者に芽生えた恋心と読むのは読者の特権です。

名古屋城の北にある公園をよく散歩します。
しばらく前から、お堀には鴨の姿が。マガモでした。
やがてコガモ、オナガ、キンクロハジロなども
姿を見せてくれることでしょう。

オスの冬羽は豪華で美しく、違いがよく分かりますが、
これは、日本に飛来した鴨が、冬に伴侶を決めるためです。
(多くの鳥は春に相手を探すため、夏羽のほうが豪華です)
ペアは毎年、変わるそうです。

            

今日は私たちが結婚して51年目。
奥さんの病気が判明、金婚は迎えられないでしょうという
医師の診断にも拘わらず今年を迎えることが出来ました。
現代医学の恩恵をうけています。

  冬桜記念日あわくすぎゆけり  遅足

冬桜という記念日があるようにも読めますが。



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