真っ青な冬の空。高層ビルを建設するための重機。
キリンのようなのっぽさんもいます。
鈍く重い音が空に・・・
そのうえ高く鳥が渡っていく現代風景を詠みました。
長年、句会の会場だった東鮨さんが建て替えに。
近くにあった御園座の立て直しに伴うものでした。
新しい御園座の建設のために重機が大活躍しています。
あの音、鳥たちにはどう聞こえているのでしょうね?
俳句は17文字しかないので、言いつくすことは出来ません。
今、読んでいる「俳句入門・小川軽舟・著」によれば
俳句は、読み手の想像力が頼り。よい句は想像力を刺激する。
その扉の鍵が17文字。
別のコトバでいえば、説明ではなく詩に。
切れ字は、その鍵をつくるレトリックなのでしょう。
私は、説明を詩に昇華させるためには、読み手に「?」と思わせる、
小さな謎を投げかけるのも、一つの方法と考えています。
助詞をいろいろ変えてみるのは、その「?」を生みだすためです。
「に」を変えてみます。
青空の重機唸りて鳥渡る
青空へ重機の唸り鳥渡る
いろいろ試してみて下さい。遅足