575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

足元の小宇宙   麗

2016年11月24日 | Weblog
昨夜NHKで見た85歳の絵本作家、甲斐信枝さんのドキュメンタリー番組。
「足元の小宇宙」というタイトルの通り、雑草の美しさに惹かれて、足元の草花を描き続けておられます。
野原に寝ころんで視線を植物と同じ高さにして、繊細に描き続けるその姿勢にも、口からでる言葉にも魅了されました。
印象に残ったのは、キャベツ畑に差し込む朝一番の太陽の光。その一条の光を受けて、キャベツの葉の先端の露が輝きます。その様子を一人で見るのはもったいないと甲斐さんは、テレビで紹介してくれました。
光の角度でいろんな色を放つ露たち。まるで、キャベツ畑の一番星のよう。

冬を彩る各地のイルミネーションの光もいいですが、足元の小宇宙の光もすばらしいと思いました。
甲斐さんの絵本の代表作である「雑草のくらし」。ぜひ一度手にとって、読んでみたいと思います。

             朝露はキャベツ畑の一番星   麗
コメント
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