575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

アマミノクロウサギを襲うノネコ   遅足

2016年12月17日 | Weblog
奄美や沖縄は、早く大陸から切り離されました。
このため、独自の進化を遂げた動物が生息しています。
沖縄のヤンバルクイナ。奄美にはアマミノクロウサギがいます。

アマミノクロウサギの子育てはちょっと変っています。
子どもを別の穴で育てるそうです。
メスは、2日に一回、授乳に訪れます。
終わると穴の入り口を再びふさいでおきます。
この習性は、天敵のハブに狙われないようにという智恵だとか。。

アマミノクロウサギ、数が減ってきていました。
交通事故、ハブ退治に導入されたマングースに食べられるなど。
とくにマングースによる被害が大きいとのこと。
いずれも原因は人間がつくっています。

奄美野生生物保護センターなどが中心になって退治した結果、
マングースはかなり減ってきたということです。

新しく問題になっているのがネコです。
飼い猫がノラネコとなり、さらに森に入って野生のノネコに。
アマミノクロウサギを食べていることが明らかになりました。
1000匹以上のノネコがいると推測されています。
ノラネコを増やさないようにする活動も始まっており、
様々な対策の成果も着実にあがっているとのことです。

人口およそ4万人の名瀬の街。早朝、ホテルから外をみていたら・・・

  早朝の車道を渡った野良猫は古き自転車の臭いを嗅げり

猫の姿をよく見かけましたが、犬は少ないようです。

こぼれ話。
亜熱帯の奄美群島は、蛇にとっても棲みやすい土地。
陸だけでも9種類の蛇が。そのなかでもハブは屈指の毒蛇。
年間40人ほどの人が咬れる被害にあっているそうです。
そこで県では、一匹3000円で買い上げています。
このハブ獲り、定年退職をした人の小遣い稼ぎに。
年間100万円以上稼ぐ人もいるとのこと。
人間よりオソロシイ生きものはいないですね。
これこそ蛇足でしたね。(遅足)
コメント
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