575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

世につれて変わるものかは年用意   遅足

2016年12月24日 | Weblog
毎年必ずやってくるお正月。
年用意にも時代の変化がはっきりと見て取れます。
投句の中から新旧、対照的な2つの句です。

  まず薬缶磨いて老いの年用意   亜子

台所掃除、おせち料理などは女性たちの仕事でした。
しかし齢を重ねるたびに腰が重くなります。
老いの年用意は、一番汚れが目につく薬缶を磨くことから。
一歩を踏み出せば、あとは身体が自然に動いていきます。

これと対極にあるのが、等さんの句です。

  草とりや除草剤まき年用意   等

男の年用意でしょうか。新年を迎えるため雑草退治をしました。
ブロックの目地から顔をだす雑草。なかなか手では抜けません。
そこで除草剤の登場。手間をはぶく省エネタイプ。
でも、あまり聞いたことがありませんね。
これを年用意と、一句によみました。

みなさんは何から始めましたか?

  髪染むることより始む年用意   石川和子

         

晴れてお掃除日和。お風呂場の掃除をしましょう。
コメント
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