575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

12月パールハーバー波静か  狗子

2016年12月28日 | Weblog
ハワイを訪問している安倍さん。今日、日本軍の攻撃によって亡くなった人々へ慰霊の献花。
オバマ大統領と会談。日米同盟の重要性を再確認することに。
今なぜ真珠湾訪問なのか今一つ良く分かりませんが・・・

日本が真珠湾を奇襲攻撃したのは1941年12月8日。
太平洋を挟んで戦争が始まった日です。

  十二月八日還らぬ子の帽子

亜子さんの句は、両軍の戦死した少年たちを追悼して詠まれたものです。

日本は、広島・長崎への原爆投下という悲劇を経て敗れました。
静荷さんはこう詠んでいます。

  開戦日神国神風神頼  静荷

アメリカと戦っても日本は勝てない。当時の指導者も熟知していました。
それでも戦争を始めました。一撃を加えて講和に持ち込む戦術だったとか。
しかし和平交渉もないまま、敗色濃厚に・・・最後は神頼み。
静荷さんは、日本は神国だから負けるはずがないと信じていたそうです。
当時、熟年だった父が神風を信じていたとは考えられませんが。

敗戦から70年、多くの問題が未解決のままです。
アメリカへの従属から未だに沖縄に基地を残したままです。
海を挟んだ韓国とは歴史認識の問題や慰安婦問題、北朝鮮とは国交もありません。
近年は中国との関係が悪くなっており、東シナ海は波高しです。

日米などの歴史学者が、安倍さんへ「公開質問状」を。
真珠湾攻撃で亡くなった米国人を慰霊するのであれば、
中国や朝鮮半島、アジア諸国の戦争犠牲者も慰霊する
必要があるのではないかと。

真珠湾だけでなく、四海波静かであってほしいと願わずにはいられません。

                         (遅足)
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