575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

12月句会が近づいてきました。  遅足

2016年12月14日 | Weblog
今回の題詠は「年用意」です。
年用意とは、新年を迎えるために様々な準備をすること。
掃除、床の飾り、注連縄張り、新年用の買い物、料理の準備など。
昭和40年代くらいまでは、お隣から餅つきをする音が聞こえてきました。
その後、自動餅つき機が登場、ぺったん、ぺったんという音も聞かれなくなりました。
父の家にあった石臼もいつの間にか消えました。
おせち料理もパックで販売される時代。
おせちの注文をすることが年用意になっていますね。

春着の仕立ても年用意のひとつですが、絶滅季語でしょうか?
生活スタイルの変化で季語の世界も大きく変貌しています。
新しい平成の年用意を詠んで下さっても良いですね。

  年用意犬の首輪を買ひにけり  波田美智子

  年用意壁塗り替へる家多し   青木光子

  年用意血圧計の電池替ふ    吉田多美

  レシートの裏にメモする年用意 橘沙希

           

雨があがって晴。風がつよくなっていました。
木枯しの季節です。人間ばかりでなく鳥もインフルエンザに。
手洗い、うがい、十分な睡眠・・・
鳥は十分な睡眠がとれているのでしょうか?  

  風邪ひかぬこともひとつや年用意   遅足


コメント
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