575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

群馬から女のメール寒に入る  朱露

2007年01月06日 | Weblog

    栃木とか東京とか千葉じゃダメなんだ。      
    馬群れる所に住む女、がいいじゃんか。
    私と最後のラジオを5年やった林さん。
    礼儀正しく美しい食べ魔の真由美さん。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

昨日は今年です     

2007年01月05日 | Weblog
元日のブログでは、「去年今年」がテーマになっていました。
歳時記を開けば、新年の冒頭を占めています。この季語、有り体に言えば、行く年来る年、年の移り変わりの感慨をのべるものなのでしょう。

年が明ければ昨日は去年、今日は今年、この当たり前のことに、古今数多の句が作られており、秀句、句論様々なのには驚きです。

さて、改めて考えれば、考えるほど、またまた難問。意味は深いに違いないのに。元日になれば昨日は「初昔]なんだ、とも。

  除夜の鐘54数えて去年今年、これが正確さ一番。川柳だね。

去年だの昔だのと、過ぎし日に拘るのは、歳を重ねた故でしょう。

  ぐい飲みの貫入たどり去年今年
                    鳥野
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

辛崎の松は花より朧にて  芭蕉

2007年01月04日 | Weblog


この句は様々な鑑賞があります。
普通に読めば、目の前には、松があり、
その松は桜の花よりも、もっと朧ですよ。
という意味になります。

花が眼前にあるという読みもあって、それですと、
花を見ながら、イメージのなかの辛崎の松は
花よりも朧ですね。
という句になります。どちらにも読めます。

分からないのは松が朧というフレーズです。
これは芭蕉の時代の感性で、我々の時代には失われたものらしいです。
ただ、芭蕉の時代でも誰もが持っているイメージではなく、
そう言われると、おお、洒落ているじゃないということではありそうです。

    

この松と朧という一見、似つかわしくない二つのコトバを取り合わせる。
コトバの魔術を使う達人。それが芭蕉でしょうか。

 
  中京大学俳句教室のメモより。



それにしても芭蕉は「ヨイショ」の達人ですね。
辛崎の松を、じつに上手に褒め上げています。

                   遅足


コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

はつ夢のおぼえてゐたきこと一つ  久保田万太郎

2007年01月03日 | Weblog

初夢.

古くは、節分の夜から立春の明け方にかけて見る夢。
大晦日の夜から元旦にいたる暁の夢のこと。
いまは、元日の夜から二日の朝にかけて見る夢、
または、二日の夜の夢をいうそうです。

手元の歳時記からいくつか。

 初夢のいきなり太き蝶の腹     宇佐美魚目

変な句ですね。しかし一度、読んだら忘れられない。
蝶はやはり本当の蝶と読むんでしょうね。

 初夢のなかをどんなに走ったやら  飯島晴子

忙しい人の句ですね。なにかに追われていたんでしょうか?
夢のなかまで走っているなんて。


心理学の世界では、夢は思考の延長と考えられており、
睡眠に入る直前の会話や考え事などが夢に影響を与える例が多いとか。
夢の多くは目覚めたら覚えていないそうです。

万太郎さんは、夢のなかで、この夢おぼえていたいな!
なんて考えながら寝ているんでしょうか?

      


みなさんはどんな初夢を見ました?
私は全然覚えていません。

 初夢の隅から隅までがらんどう    遅足



コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

万両千両百両十両そして・・・  草女

2007年01月02日 | Weblog
 正月になって植物といえば、この時期必ず活ける万両・千両でしょう。
 我が家にも玄関に、食卓に、トイレに千両が唯一正月の風情を演出してくれています。
 花言葉も「富・財産」と目出度いのだけれど、良く考えるとお金の単位を植物名にしたものも珍しいことです。 実は万両、千両ばかりでなく、百両・十両というのもあるようです。
 植物図鑑風に説明すると、万両。百両・十両はヤブコウジ科ヤブコウジ属の同類で木の仲間。ただし千両はセンリョウ科センリョウ属。 ヤブコウジ(藪柑子)と呼ばれるのは十両だけ。百両は唐橘(カラタチバナ)と呼ばれたりします。
 特徴は、万両が一番立派で実も多くて大きく葉の下に垂れ下がっていて落ちにくいのです。千両は実はやや小ぶりで葉の上についていて、キリッとした感じがしますが、実が落ち易いのが欠点です。
 百両の唐橘はもっと小振りで万両を栄養不良にしたような感じですからやっぱり百両ほどの値打ちかな。十両の藪柑子は、この仲間の科・属名になっているのに実も二つ三つでもっと貧弱です。ただし林などにはよく見かけてどこにもあるので代表名になったのかも知れません? 
 彼らが何故こんな名称をもらったのか?
江戸時代はとても園芸が盛んで観賞用の草木が人々の関心を集めていて、命名も権威付けの理由もあって中国の草木図鑑などを参考にしてつけていました。
 そこで まず中国書に百両と名づけられた植物と同じ日本のカラタチバナ(唐橘)を百両と命名し、それより立派な千両が決まり、
一番実つきの良い大柄なヤブコウジの仲間を万両となずけてデビューさせた訳です。そして貧弱でどこにもある藪柑子を百両の下で十両と決めました。
 さてさて、万・千・百・十とあって「一」の無いのは何とも物足りなくて悔しい、潔癖な日本人には耐えられない。「いじめ」かな?
 そこで 可哀想にも「一両」を拝命させられたのが、蔓蟻通(ツルアリトウシ)というアカネ科ツルアリドウシ属の植物でした。でもまあ知られていないのがなによりですね。

 写真をご覧になっていただくと「成る程、一両だ」と納得していただけるかも。
 蔓性なので林などの地面近くに這っているのをよく見かけます。
 今度見つけたら、「一両といえば、首の飛ぶ頃もあったのよ」と慰めてやってください。

千両のこぼれやすさや生きており    飴山 實
万両や暦日めぐること速し       岸風三楼
一両の岩這う道の冬日かな       愚足

 ※ この仲間の映像は「万両千両」などと入力し検索すれば、お目にかかれます。

    
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「古ぼけし正義感なり去年今年」    愚足

2007年01月01日 | Weblog
 "悪党芭蕉"でヒットした嵐山光三郎さんが週刊朝日のコラムで「コゾコトシ」というテーマで薀蓄を傾けていた。
 彼によると「去年今年」という新年季語の名句には俳人の時間のイメージによって三派あるという。
 まず、「風」をイメージする人の場合、「吹く風のゆるみ心やこぞことし」(峰秀) 次に「水」をイメージする人の場合、「若水や流るるうちに去年ことし」(千代女) さいごは、「夢」を想う人、「去年今年繋ぐ一睡ありしのみ」(石塚友ニ)

ところが、こうした叙情・感傷を断ち切って「コゾコトシ」に新鮮なイメージを与え、この季語を一躍有名にしたのが「去年今年貫く棒の如きもの」の虚子である。曖昧模糊の「コゾコトシ」に大晦日の鐘撞きの、男女交合の具体的イメージを定着させた。
 この新年季語「去年今年」を使って初句を作ることを薦めている。
 そして初心者のために、句作のノーハウを記している。

 「古ぼけし ナントカカントカ 去年今年」

 の ナントカカントカを考えてください誰にでもコゾコトシの句が詠めますと。
親切にもナントカカントカの例も載せてあって、
 「湯呑茶碗や」「虫歯二本や」「女房の顔や」などが列挙してあった。
お屠蘇気分で皆さんもお作りになってはいかが?

 追伸・・本年も駄文を晒します、がまんの程を。   
 
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

見ました!紅白のあのシーン  遅足

2007年01月01日 | Weblog
新聞によると、紅白歌合戦の白組DJ・OZMAさんの
バックダンサーが裸であったと、抗議が殺到したといいます。
(といっても200件ほどの電話。)

見ていました。
一瞬、パリのリドで見たショーを思い出しましたが
すぐにボディースーツだと分かってしまいました。

残念?  

今年の紅白はある一貫した主張が見えて好感がもてました。
演出については、まだまだ楽しくなると思いますが。



コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

紅白にフセインが出た夜明けかな  朱露

2007年01月01日 | Weblog
  世を牛耳るヤカラには盆も正月もないんだな。
  イスラム教には縁はないが暮れは暮れだろう。
  キリスト教にも縁はないが正月は正月だろう。
  盆も正月もないほど切羽詰まってるってのか。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする