575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

中秋の名月

2020年10月02日 | Weblog
昨夜の中秋の名月はご覧になりましたか?

我が家からは十五夜の月に加え
地デジタワーにかかる藤井聡太二冠お祝い花火のサプライズもあり
見事なコラボレーションでした。
そして今夜は、十六夜(いざよい)

   月の名をいざよひと呼びなお白し 竹下しづの女


その後、十七夜は立待月 居待月(十八夜) 寝街月(十九夜) 更待月(二十夜)
 と それぞれ名前がついているのだそうですね。
月を慈しみ、愛でる日本人の細やかさがわかります。


ところで
月を歌う童謡は短調で物悲しく
子どものころ何故かな?と思っていました。

  ♪うさぎうさぎ
  ♪雨降りお月さん
  ♪十五夜お月さん など。

♪十五夜お月さんは、野口雨情の代表作ですが
  ばあやとも妹とも別れ、
  おかあさんに会いたいなと歌う
   切なすぎる歌詞。涙

月は、哀しみも何もかも受け止めて
なぐさめ、癒してくれる存在なのですね。
その光には、こころの浄化作用もありそうです。
コロナ疲れに加え、だんだんと日が短くなり
気持ちも沈みがちです。
ずっと寄り添ってきてくれた月を
しばらく毎晩見上げることとしましょう。郁子 
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桔梗咲く庭にみろくの世界あり (遅足)

2020年10月01日 | Weblog
今、圧迫骨折で不自由な生活を余儀なくされている遅足さん。
やや抽象的な俳句ですが、「みろくの世界」と言い切ったところが斬新で選句させていただきました。骨折の痛みと戦う中、庭に咲く桔梗に救われたのでしょうか?弥勒菩薩の姿が見え隠れしたのかも知れません。
なぜか女性票を多く集めました。

「弥勒菩薩」は、釈迦入滅後、56億7000万年後にこの世に現れ衆生を救うと言われています。
辛い時何かにすがりたくなる気持ちはとてもよくわかります。そして、ひっそりと、でもたくましい植物になぐさめられたりもします。

さて、昨夜は満月ではありませんでしたが、月がきれいでした。そして、我が家の月下美人が同時に三輪咲きました。月の光を浴びて暗闇の中ただ咲いている月下美人。月と交信しているように思えます。
一夜限りの花の命。でももしかしたらサボテンの時間は、私たちの時間のとらえ方とは異なり、弥勒の世界と通じているかも知れません。
この花の不思議さを教えてくれたのも亡き母でした。そして、昨夜は母の月命日でした。あの世からも見えたでしょうか?
亡き母と会話したような気持ちになりとても慰められた一夜でした。

       十五夜に花咲くみろくの世界あり  麗子

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