竹富港から歩いて集落へ向かえば、東集落の入り口に有るのがこのスンマシャーである。スンマシャーと は、集落の東西南北の入り口にあり、巨木とそれを取り囲むように石垣を積んだもの。風水思想に基づき、病 魔や凶事が集落に入り込まないように設けられたもの。国土交通省(旧建設省)や沖縄県土木課の役人も、こ れには手を付けられない。
これは西集落のはずれに有るスンマシャー、この路を進めば西桟橋に出る。ヤマトでは村はずれの道端に 道祖神やお地蔵さんが立っている。似たようなものか。
夕陽の絶景ポイントとして有名な西桟橋、この日は全くキレイでなかった。正面に大きく西表島と、手前に重 なって小浜島が見える。昔はここから小舟に乗って西表島まで出かけ稲作を行っていた。その時寝泊まりして いたのがマラリアの無い由布島です。
これが赤瓦の集落を見下ろせる「なごみの塔」です。もともとの役割は、この上から連絡事項をメガホンで怒 鳴る放送塔だった。塔の建っている基盤の岩石は琉球石灰岩ではありません。古生代~中生代にかけての硅 岩です。この種の岩石は一括して古生界石垣層群と呼ばれ、石垣島観音崎~竹富島~小浜島大岳~西表島 野原崎へと続いて分布しています。
ショウジョウソウとフサナリツルナスビの花