人外花境

暇人の何でも自然観察日記

主に野歩き山歩き.たまに旅歩きの写真ブログ

何となくブルーな時は

2008年03月24日 | 今日の雑感雑記

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 歯医者通いに風邪引き男、山にも行けず野にも出れず、こんな時は何となくブルーな気持ちに成ります。人間暇 に成れば、余計な事を考えるもので。私、根っからの物理オタクなのですが、歳を取ると精神世界にも興味が湧い てきます。とは言っても、宗教やオカルトでは有りません、なぜこの世は「数学的」なのか、と言う事です。二十世紀 の物理学の革命は、「相対性理論」と「量子論」ですがその根底は数学です。数学を精神世界と言っては失礼か とは思いますが、実在を伴わず頭の中で構成された物には違いありません。

 「相対性理論」も「量子論」も数学により構成され、その一部は観察と実験により確認されていますが、現代物 理学は、「何故そうなのか」を説明していません。科学とは「現時点で、最も確からしい事」と同義語ですから、素人の 無い物ねだりですが。

 ここまで来ると「実在」て何だ、と言う論議になりますが、これは古くて新しい問題です。電子と反電子、陽子と 反陽子が出会うと、質量も電荷も持たないガンマ線に成ります。電子も陽子も本当に「実在」と言えるかは疑問で、物 理学者は「また哲学者の世話に成らなければならないのか」と嘆いているそうですが。

 今年から欧州合同原子核研究機構の大型ハドロン衝突型加速器が稼働するそうですが、そうなれば「実在とは 何ぞや」と言う問題に、何らかの答えが出るかも知れません。一つ答えが出れば、より多くの疑問が発生するの 物理学の常では有りますが。