カーテンを閉めて電気を消して寝ようとしても、目が暗闇に慣れてくれば、何故か室内が
ほのかに明るい。何処からと無く漏れてくる外光や、家電製品に着いている小さな
ライトが室内のあちら此方に有る。
町中は当然の事ながら、どんな奥深い山の中へ行っても人工の光が何処かに見える。
もはや真の暗闇は、貴重な環境資源と言っても過言ではない。
昔々九州の山の中でキャンプと言う名の野宿した時の写真。
月が出るまでは本当に暗かったと記憶している。では今の日本のどこに真の暗闇が有るのだろう。
世界の夜の衛星写真、二酸化炭素排出量=明るさの度合い×面積である。
同時に経済力(GDP)と文明(文化ではない)の分布域をも示している。
それらによって失った数々の物も、この光の中に埋もれている。
米国の気象衛星DMSPが撮った夜の日本列島である。
これでは何処へ行っても人工の光から逃れようがない。
では人口の少ない北海道ではどうだろう、やはり何処かには町の灯りが見えそうだ。
日高山脈西側の沢の中は暗そうであるが、それでは空が見えないし。
周りが海に囲まれた沖縄から先島諸島にかけてはどうだろう。
以外に空が暗そうなのが、奄美大島の加計呂麻島南部であるが、
目の前に徳之島が有るのでどうだろう?
沖縄本島北端部の辺土岬なんてのも良さそうであるが、すぐ近くに与論島が。
ケラマ諸島・久米島なども良さそう、宮古島は明かりが多いのでダメである。
石垣島は、大都会の石垣市があるのでダメ、平久保岬なら良いか。
残るは西表島の西端部であるが、オジサン世代の人間が簡単に行ける場所ではないし。
(船をチャーターして送ってもらえば行ける)
さて、日本国内で人も熊も居なくて、真の暗闇を体験出来る場所は何処だろう?