早くも10月下旬、世の中の草木が段々黄昏れ色に成ってくると、この様な色鮮やかな物を
探してでも目を向ける。
我が人生もそろそろ黄昏れ時期なんだから、今あるがままの風景を受け容れれば良いものを、
ヨ~スルに人生の修行が足らんのである。
60年間無駄飯を食ってきたと言っても良いが、其処まで考えると日々の飯が不味くなるのだ。
ある本のエッセイに「六十才に成ったとき、老指圧師から『六十代に慣れるのに二、三年は
かかりますよ』と言われた」とあった。
頭の中味は四十代、五十代のままなんだが、身体は年齢相応に老化する。
心身のバランスが取れるまで二、三年はかかるということらしい。バカ人間は今まさにその時。
枯れ野の風景も撮ってあるのだが、だからどうしたの?てな写真にしかならない。
では後二、三年経ったらまともな写真撮れるかと言えば、そう言う物でもないらしい。
おこがましいが、つま先ぐらいは西行・芭蕉・山頭火などの世界に入ってみるのも良さそうだ。
こんな事若い頃は露程も考えた事無いのに、バカ人間も年ですなぁ。