先日は池澤夏樹の紀行文「南鳥島特別航路」が面白いで終わってしまったが、今日はその続き。
南鳥島は日本の国土の最東端、この暇人も島と名の付く所へずいぶん行ったが、こんな小さな島は行ったことない。
島には船が接岸できる港がない、滑走路には黒いタイヤ痕がない、ほとんど人の往来がないのだろう。
紀行文は「・・・・目の前には一隻の貨物船が接岸している」で始まる。
「往復4,000kmの航海に出る・・・小さく見える」と続く、
これは東京~小笠原間の貨物船「第28共勝丸(先代の)」であるが、似た様なものだろう。
「船の早さは時速22km、これくらいが人間的な尺度によって地球の大きさを把握しなおすにはちょうどよい」とある。
360°何も無い海の上で見るべき物は、自らが進んできた航跡のみ、一日中見ていても飽きることがない。
「四日目の午後ようやく到着した東京湾でぼくを驚かしたのは水の汚さだった」で終わる。
小さな船での船旅と、南の小さな島の紀行文、面白いよ。
池澤夏樹とは全く関係ないが、とある会計ソフトのCMに出ていた横澤夏子、面白いよ。
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