昨日は神仙沼・長沼コースでシャクナゲ岳(1074m)まで一登り。神仙沼駐車場から一時間四十分で頂上 着。白樺山分岐地点の標識に、あと200mと書いてあったのでやけに簡単な山だなと思ったら、その後が大変 だった。岩を積み上げた様な急勾配の階段状の登りが続く。これは神仙沼湿原から見たシャクナゲ岳。
頂上はキリの中、風景は何も見えず。
頂上にはオトギリソウが咲いていた。せめてもの慰め。
神仙沼のミツガシワの花の時期には遅かったが、トキソウが草原の中にポツリポツリと咲いていた。
今回のお風呂は、元祖五色温泉の正統派硫化水素型硫黄泉である。私的には、非常にウレシイ温泉なの だ。これでニセコ連山も残すところ、イワオヌプリとニセコアンヌプリの二峰のみとなった。この二峰は過去に登 っているが、再度登ってニセコ連峰全山踏破の完了とする。
足下がそろそろ薄暗くなり始めた19:00ジャスト朝日温泉へゴール。何はともあれ、ヘロヘロに成った身体に 冷たいビールを流し込み温泉に入る、至福の時。岩内岳スキー場登山口から朝日温泉までの距離を、登山道 のジグザグと傾斜補正して計り直したら14km有った。登り800m下り900mの標高差、距離14kmを直感的に7 時間コースと踏んだのは、若い頃の経験に基づくものであった。やはり歳には勝てませんな。特に同行してくれ たKさんは、普段は研究室に閉じこもって運動不足の方、ゴクロウサンでした。
この朝日温泉は、昨年まで4年間休業し今年から再開した。わずかに硫化水素の臭いがする石膏泉であ る。奥の小さい湯船が温めの湯で、身体がとろけてしまいそうに成るほど肌当たりが軟らかい、正しい温泉であ る。(本当は、とろける程に疲れ果てていたのかも)
これは川を渡った対岸に有る露天風呂、入りに行く元気も残っていなかったが、湯の色を見ただけでこれが 正しくない温泉だなんてあり得るだろうか、正しい温泉なのだ。以上7月7日の岩内岳から雷電岳縦走の顛末 でした。
前雷電(1203.6m)へ向かう道がいきなりこれである。ハイマツに覆われたトンネルの様な道であるが、足下 にはハイマツの根が縦横に飛び出している。ある時は根の上を渡り歩き、またある時は太い根を跨ぎながらの前 進、労多くしてさっぱり前へ進まない。
前雷電の頂上もハイマツの中。
雷電岳から中山(841m)までの約3km間は、ほとんどがハイマツ帯の中であり、幾つかのピークを越えるアッ プ・ダウンの有る山道、しかも急斜面のロープ場有り、岩場有りの悪路である。心中念仏の様に「ビール・温 泉、温泉・ビール」と唱えながら、燃料切れ寸前の足を機械的に前へ出す。
中山を過ぎ天狗岩へ差し掛かった時、見事な雲海が眼下に広がる。ここでしばし休憩。今夜の宿である朝 日温泉には「17:00までには下山するから」とエラソーな事を言ってあったので、心配するといけないと思い遅れる ことを電話する。時すでに17:30を過ぎていた。