人外花境

暇人の何でも自然観察日記

主に野歩き山歩き.たまに旅歩きの写真ブログ

ウメガサソウ

2007年07月18日 | 今日の雑感雑記

 先日の日曜日、手稲山登山道の一つである滝ノ沢~オリンピア分岐点~研修センターへの道を歩いてきま した。ひたすら見通しのきかない林の中の道であり、面白くなかった。林床に背丈10cm足らずの白い小さな花 が咲いていた。イチヤクソウ科ウメガサソウ(梅笠草)である。

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 マタタビの花も、ちょうど良い具合に開花していた。この他に咲いていたものは、クルマユリ・オオウバユリ・コ ウリンタンポポ・ニガナ・ベニバナイチヤクソウなど。

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昨日はシャクナゲ岳へ

2007年07月17日 | 今日の雑感雑記

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 昨日は神仙沼・長沼コースでシャクナゲ岳(1074m)まで一登り。神仙沼駐車場から一時間四十分で頂上 着。白樺山分岐地点の標識に、あと200mと書いてあったのでやけに簡単な山だなと思ったら、その後が大変 だった。岩を積み上げた様な急勾配の階段状の登りが続く。これは神仙沼湿原から見たシャクナゲ岳。

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 頂上はキリの中、風景は何も見えず。

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 頂上にはオトギリソウが咲いていた。せめてもの慰め。

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 神仙沼のミツガシワの花の時期には遅かったが、トキソウが草原の中にポツリポツリと咲いていた。

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 今回のお風呂は、元祖五色温泉の正統派硫化水素型硫黄泉である。私的には、非常にウレシイ温泉なの だ。これでニセコ連山も残すところ、イワオヌプリとニセコアンヌプリの二峰のみとなった。この二峰は過去に登 っているが、再度登ってニセコ連峰全山踏破の完了とする。


エゾノレイジンソウ

2007年07月15日 | 自然観察

 野の花を見ながら野山を散策する楽しみの一つに、今までに見たことのない花を発見する事です。知ってい る人にとっては、そんな花は○○に幾らでも咲いているよ、なんでしょうが私にとっては新発見なのだ。昨日手 稲山のスキー場で発見したエゾノレイジンソウ(蝦夷伶人草)キンポウゲ科トリカブト属です。花の形や葉の形 は確かにトリカブトの類なんですが、始めて見ました。

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 ヤナギランもポツポツと咲き始めました。その内ゲレンデ一杯がピンク色に染まります。

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 コウリンタンポポとキバナコウリンタンポポがまだ盛りです。

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岩内岳~雷電岳・おしまい

2007年07月14日 | 今日の雑感雑記

 足下がそろそろ薄暗くなり始めた19:00ジャスト朝日温泉へゴール。何はともあれ、ヘロヘロに成った身体に 冷たいビールを流し込み温泉に入る、至福の時。岩内岳スキー場登山口から朝日温泉までの距離を、登山道 のジグザグと傾斜補正して計り直したら14km有った。登り800m下り900mの標高差、距離14kmを直感的に7 時間コースと踏んだのは、若い頃の経験に基づくものであった。やはり歳には勝てませんな。特に同行してくれ たKさんは、普段は研究室に閉じこもって運動不足の方、ゴクロウサンでした。

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 この朝日温泉は、昨年まで4年間休業し今年から再開した。わずかに硫化水素の臭いがする石膏泉であ る。奥の小さい湯船が温めの湯で、身体がとろけてしまいそうに成るほど肌当たりが軟らかい、正しい温泉であ る。(本当は、とろける程に疲れ果てていたのかも)

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 これは川を渡った対岸に有る露天風呂、入りに行く元気も残っていなかったが、湯の色を見ただけでこれが 正しくない温泉だなんてあり得るだろうか、正しい温泉なのだ。以上7月7日の岩内岳から雷電岳縦走の顛末 でした。

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岩内岳~雷電岳縦走・その6

2007年07月13日 | 今日の雑感雑記

 前雷電(1203.6m)へ向かう道がいきなりこれである。ハイマツに覆われたトンネルの様な道であるが、足下 にはハイマツの根が縦横に飛び出している。ある時は根の上を渡り歩き、またある時は太い根を跨ぎながらの前 進、労多くしてさっぱり前へ進まない。

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 前雷電の頂上もハイマツの中。

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 雷電岳から中山(841m)までの約3km間は、ほとんどがハイマツ帯の中であり、幾つかのピークを越えるアッ プ・ダウンの有る山道、しかも急斜面のロープ場有り、岩場有りの悪路である。心中念仏の様に「ビール・温 泉、温泉・ビール」と唱えながら、燃料切れ寸前の足を機械的に前へ出す。

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 中山を過ぎ天狗岩へ差し掛かった時、見事な雲海が眼下に広がる。ここでしばし休憩。今夜の宿である朝 日温泉には「17:00までには下山するから」とエラソーな事を言ってあったので、心配するといけないと思い遅れる ことを電話する。時すでに17:30を過ぎていた。

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岩内岳~雷電岳縦走・その5

2007年07月12日 | 今日の雑感雑記

 雷電岳山頂への道は、南斜面のお花畑の中に付いている。この時期はエゾカンゾウの花が満開であるが、 ハイマツ帯も姿を現し始める。

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 後ろを振り返れば、羊蹄山の右側に尻別岳(1107.4m)が見える。

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 山道沿いにはキタヨツバシオガマやシナノキンバイなどを見ることができる。

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 そしてついに雷電岳頂上である。ここまで5時間半、長かったなぁ~。あとは朝日温泉まで下り一方、冷たい ビールと温泉が待っていると気を取り直し15時50分頂上を出発する。延々と続く地獄のハイマツ帯が待ちかま えているとも知らずに。

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岩内岳~雷電岳縦走・その4

2007年07月11日 | 今日の雑感雑記

 幌別岳を過ぎれば比較的楽なコースとなり、五ツ沼へと出ます。これは1175mのピークでしょうか。五ツ沼と 言うが、二ツしか見えなかった。地図で見れば六ツ有る、疲れて見落としたのか、それとも藪で見えないの?

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 五ツ沼越しに雷電岳がだいぶ近くに見えてきた。

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 この付近の山道沿いにはイワイチョウ(岩銀杏)が多い。

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 沼のほとりにはモウセンゴケとコツマトリソウが。

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 ここまで来れば羊蹄山が目国内岳の右側に見えてくる。

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 いよいよ雷電岳への最後の登りにかかる。この先の南斜面にはエゾカンゾウ(ゼンテイカ)の咲き乱れるお 花畑が待っている、ガンバレ!

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岩内岳~雷電岳縦走・その3

2007年07月10日 | 今日の雑感雑記

 幌別岳縦走路沿いで見掛けた野の花です。標高1000m前後の山地ですから、高山植物の類は有りません が、どちらかというと湿原性の植物が多いです。

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 ヒオウギアヤメ(桧扇綾目:アヤメ科)

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 ベニバナイチゴ(紅花苺:バラ科)

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 カラマツソウ(唐松草:キンポウゲ科)

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 コツマトリソウ(小端取草:サクラソウ科)

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 ショウジョウバカマ(猩々袴:ユリ科)


岩内岳~雷電岳縦走・その2

2007年07月09日 | 今日の雑感雑記

 1073mピーク付近から幌別岳(1174m)を望む。残雪の上部の山道沿いに小規模なお花畑が有る。まだ先は 遠いのに、この斜面の登りですでにバテぎみだった。

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 後ろを振り返れば手前から目国内岳(1220m)チセヌプリ(1134m)イワオヌプリ(1116m)アンヌプリ(1308m)羊 蹄山(1898m)が並んで見える。

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 幌別岳中腹南斜面のお花畑に咲くチングルマとその実。幌別岳から雷電岳にかけては、高山植物の花が 多く咲き、疲れた身体を癒してくれる。

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 倒れた標識の上部スカイラインが幌別岳山頂、特に何も無し。山道はなだらかなピークの南斜面を巻いて五 ツ沼へ至る。

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岩内岳~雷電岳縦走・その1

2007年07月08日 | 今日の雑感雑記

 昨日はニセコ山系の岩内岳(1085.7m)から雷電岳(1211.7m)へ縦走し、朝日温泉へ下山するコースを友人と 二人で歩いてきた。7時間も有れば十分なコースとナメテ掛かったら、ナンと9時間も掛かってしまった。何とも ナサケナイ!岩内岳頂上から羊蹄山方面を望む、ここまで2時間40分掛かった、すでにタイムオーバーしてい るのだ。

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 岩内岳頂上から目国内岳(1202.6m)と前目国内岳(980.8m)方面。

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 これから向かう雷電岳(1211.7m)方面、遠いなぁ~。先が思いやられる。

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 1073mピーク付近から岩内岳を振り返る。

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