サルオガセの類の地衣類は、寒冷湿潤で大気汚染の無い所でしか育たたないので、
環境のバロメーターと言われています。
エゾマツ・アカエゾマツ・トドマツなどの樹木に着生し、養分は共生する藻類の
光合成により、水分は空気中から直接取り入れます。
樹木に寄生している訳ではないので、この様に枯れ枝であってもかまいません。
砂州の湿地帯に生えている針葉樹は皿根になっているため、風当りの強い
大木から順に風倒木になってしまいます。
倒木に着生しているヨコワサルオガセもいずれは枯死してしまうでしょう。
春国岱のアカエゾマツの森は再生するのでしょうか、それとも消滅してしまうのか。
1984年7月に撮った30年前の野付半島のトドワラです。
当時でさえこんな状態、今はどうなっているのでしょうか。
これは野付半島の先端部だったと思うのだが、とすれば対岸は春国岱です。