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【一口紹介】
■内容(「MARC」データベースより)■
天ぷら屋に行くときは腹をすかして行って、親の敵にでも会ったように揚げるそばからかぶりつくようにして食べなきゃ・・・・。勘定、人事、組織、ネクタイ、日記、贈り物、小遣い、家具、酒、月給袋など百般にわたって、豊富な人生経験をもつ著者が、時代を超えた”男の常識”を語り、さりげなく”男の生き方”を説く。本書を一読すれば、あなたはもう、どこに出ても恥ずかしくない!
【読んだ理由】
『ビジネスマン“最強”の100冊 』(渡部昇一監修三笠書房刊)の中で、読んでおくべき1冊の中に選ばれていたから。
【印象に残った一行】
『人間というものは矛盾の塊なんだよ。死ぬがために生まれてきて、死ぬがために毎日飯を食って・・・そうでしょう。こんな矛盾の存在というのはないんだ。そういう矛盾だらけの人間が形成している社会もまた矛盾の社会なんだよ、すべてが。』
『「男をみがく・・・」
ということなんだよ。
ということは、根本は何かというと、てめえだけの考えで生きていたんじゃ駄目だということです。大勢の人間で世の中は成り立っていて、自分も世の中から恩恵を享けているんだから、
「自分も世の中に出来うる限りは、むくいなくてはならない・・・」
と、それが男をみがくことになるんだよ。』
『人間の一生は、半分は運命的に決まっているかもしれない。だけど、残りの半分はやっぱりその人自身の問題です。みがくべきときに、男をみがくか、みがかないか・・結局はそれが一番肝心ということですよ。
それならば、男は何で自分をみがくか。基本はさっきもいった通り。
「人間は死ぬ・・・」
という、この簡明な事実をできるだけ若いころから意識することにある。もう、そのことに尽きるといってもいい。何かにつけてそのことを、ふっと思うだけで違ってくるんだよ。自分の人生が有限のものであり、残りはどれだけあるか、こればかりは神様でなきゃわからない、そう思えばどんなことに対してもおのずから眼の色が変わってくる。
そうなってくると、自分のまわりのすべてのものが、自分をみがくための「みがき砂」だということがわかる。逆にいえば、人間は死ぬんだということを忘れている限り、その人の一生はいたずらに空転することになる。
仕事、金、時間、職場や家庭あるいは男と女のさまざまな人間関係、それから衣食住のすべてについていえることは、
「男のみがき砂として役立たないものはない・・・」
ということです。その人に、それらの一つ一つをみがき砂として生かそうという気持ちがあればね。』
【コメント】
刺身の正しい食べ方、そばの食べ方、すき焼きの食べ方、ビールの美味しい飲み方などなど、為になる話が満載、そして男の生き方が・・・。
刺身の正しい食べ方が気になる方に是非一読をお奨めする。