仏教vs.倫理筑摩書房このアイテムの詳細を見る |
【一口紹介】
■内容(「BOOK」データベースより)■
常識として通用してきた倫理では片がつかない事件が続発している。
社会のルールをこうして逸脱するのは一部のおかしな人の問題ととらえられがちだ。
だが人間は、本来的に公共の秩序に収まらない何かを抱えて生きる存在である。
本書は、“人間”の世界をはみ出す「他者」、そしてその極限にある「死者」との関わりを、仏教の視座から根源的に問いなおす試みだ。
混迷する現代の倫理を超える新たな地平を示すと同時に、日本仏教の思想的成果を丹念に抽出し鍛えなおす、渾身の一冊。
【読んだ理由】
書名にひかれて。
【印象に残った一行】
『僕たちは固定した常識にあまりにもとらわれすぎている。それゆえ、<人間>の領域を逸脱するというと、それだけで何か嫌悪感をもって見られたり、おかしなことのように考えられてしまう、しかし、そうではなく、もっと素直に自分を振り返れば、僕たちはつねに、<人間>を超えた領域と関わっている。そのことをそのまま認めることから出発すればよいのである。固定した常識を排して、自分自身を見つめなおす時、<人間>の領域を超えたところには、決して異形の嫌悪すべきものばかりでなく、僕たちの生を支え、勇気づけてくれるものがあることを知るであろう。超・倫理といっても、何も特別ことがあるわけではない。それが僕たちの日常の姿なのだ』
【コメント】
著者渾身の作には違いないが、浅学の私にはちと難解すぎて・・・。