竜馬がゆく〈7〉文藝春秋このアイテムの詳細を見る |
【一口紹介】
■出版社/著者からの内容紹介■
相次ぐ抗争で多くの志士の血が流れたが、竜馬の奔走によって大政奉還が実現、日本は救われる。維新政策には竜馬の精神が生きていた
■内容(「BOOK」データベースより)■
同盟した薩摩と長州は着々と討幕の態勢を整えてゆく。が、竜馬はこの薩長に土佐等を加えた軍事力を背景に、思い切った奇手を案出した。大政奉還―幕府のもつ政権をおだやかに朝廷に返させようというものである。これによって内乱を避け、外国に侵食する暇を与えず、京で一挙に新政府を樹立する―無血革命方式であった。
【読んだ理由】
司馬遼太郎作品・知人に奨められて。
【印象に残った一行】
『高杉晋作は平素、同藩の同志に、「おれは父からそう教えられた、男子は決して困った、という言葉を吐くなと」と語っていた。どんな事でも周到に考えぬいたすえに行動し、困らぬようにしておく。それでもなおかつ窮地におちた場合でも「こまった」とはいわない。困った、といったとたん、人間は智恵も分別も出ないようになってしまう。「そうなれば窮地が死地になる。活路が見出されなくなる」というのが高杉の考えだった。「人間、窮地におちいるのはよい。意外な方向に活路が見出されるからだ。しかし死地におちいればそれでおしまいだ。だからおれは困ったの一言は吐かない」と、高杉は陸奥にもそう語っていたという。』
【コメント】
読みやすく、読み出したら止められない面白さ。