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【一口紹介】
■出版社 / 著者からの内容紹介■
知っているはずの言葉がとっさに出てこない。物忘れ、頭痛、不眠、目眩――告げられた病名は若年性アルツハイマー。
どんなにメモでポケットを膨らませても確実に失われていく記憶。
そして悲しくもほのかな光が見える感動の結末。
上質のユーモア感覚を持つ著者が、シリアスなテーマに挑んだ最高傑作。
■内容(「BOOK」データベースより)■
「まずお歳を聞かせて下さい」「ここはどこですか」「次の三つの言葉を覚えて下さい。
いいですか、「あさがお」、「飛行機」、「いぬ」「今日は何曜日ですか」「さっきの三つの言葉を思い出して、言ってみてください」人ごとだと思っていたことが、我が身に起きてしまった。
最初は物忘れ程度に思っていたが、若年性アルツハイマーの初期症状と告げられた。
身につまされる傑作長編小説。
■内容(「MARC」データベースより)■
人ごとだと思っていたことが、我が身に起きてしまった。
若年性アルツハイマーと告げられた佐伯。
彼には、記憶を全てなくす前に果たさねばならない約束があった…。
【読んだ理由】
第18回(平成17年度)「山本周五郎賞」、2005年「本屋大賞」の第2位の作品。
2006年映画化作品。
【印象に残った一行】
『頭は記憶を失っても、体には記憶が残っている。私にはまだ動く指がある。動かせるうちはだいじょうぶ、私はちゃんと生きているのだ。
自分の病気も、もう恐れはしなかった。私自身が私を忘れても、まだ生命が残っている。そのことを嬉しいことだと思った。』
【コメント】
50歳にして若年性アルツハイマーに侵されてゆく、主人公の姿がリアルに描かれており、記憶を失うことの恐ろしさがヒシヒシと伝わってくる。

