![]() | 十面埋伏〈上〉新風舎このアイテムの詳細を見る |
【一口紹介】
◆出版社/著者からの内容紹介◆
九月九日午後、古城刑務所第五面談室。
凶悪な受刑者・王国炎(ワングゥオイェン)の口から繰り出される中国全土を震撼させた数々の重大な未解決事件の”詳細”。
デタラメとして一蹴する幹部たちだったが、刑務所捜査官・羅維民(ルオウェイミン)は本能的にその重要性をかぎわけ、事件解決に向かって動き出していく。
ベストセラー大賞、金盾文学賞、中国図書賞の、中国三大文学賞受賞作ついに刊行!
◆内容(「MARC」データベースより)◆
中国全土を震撼させた数々の重大な未解決事件の詳細が、凶悪な受刑者・王国炎の口から繰り出された。
刑務所捜査官・羅維民は、事件解決に向かって動き出すが…。
権力との死力を尽くした闘いが今、始まる! 映画化決定。
著者の張 平氏
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/63/6c/b59e024af5268a72f8d7b34267365936_s.jpg)
【読んだ理由】
「凶犯」に続く張 平作品。
【印象に残った一行】
『中国人は公の場で個人的な用向きを解決するのを得手としている。体裁の良い理由さえ見つかれば、どんな用向きでも達成してしまう。実際、これまで世間を騒がせてきた醜聞も悪事も重大な犯罪行為も、その多くは聞こえのいい大義名分の陰で行われてきた。反対にどれほど人民のためになり、後々の世まで幸をもたらす大切な事業であっても、名分が立たねば誰も一緒にやろうとはしない。まさに「名正しからざれば、言うこと順ならず。言うこ順ならざれば、事成らず。(名分が正しくなければ言葉が通ぜす・言葉が通じなければ仕事を成し遂げられない)」だ。
【コメント】
「十面埋伏」(じゅうめんまいふく)とは、中国語で周囲に隙なく伏兵が潜んでいることを意味する。
400頁余、一気に読ませるスケールの大きな小説。経済発展を遂げる中国社会の裏社会を垣間見ることができる。
どこまでがフィクションなのか?
クライマックスで上巻は終わり、下巻が楽しみ。
はたして巨悪は暴かれるのか?
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