日本男道記

ある日本男子の生き様

時そば

2007年06月22日 | 私の好きな落語
【まくら】
蕎麦屋台で起こる滑稽話であり、数多い古典落語の中でも、一般的に広く知られた演目の一つ。
蕎麦の勘定を巡る詐欺事件を目撃した男が、それに感心して、自分も真似して同一の詐欺行為に及ぼうと言うスリリングな話。
この題名は江戸落語に於けるものであり、上方落語では『時うどん』となる。

出典: 『ウィキペディア(Wikipedia)』

【あらすじ】
深夜、小腹が空いた男Aが通りすがりの夜鷹の二八蕎麦屋を呼び止める。
Aは主人と気さくに世間話をして、蕎麦を注文する。
その蕎麦を食べる前に「いや、実に良い箸だよ。素晴らしい」と割り箸を誉める。更に蕎麦を食べながら割り箸、器、汁、麺、具のちくわなどを幇間持ち(たいこもち)よろしく、ひたすら誉めて誉めて誉め上げる。
食べ終わったAは、16文の料金を支払う。
ここで、「おい、親父。生憎と、細けえ銭っきゃ持ってねえんだ。落としちゃいけねえ、手え出してくれ」と言って、主人の掌に1文を一枚一枚数えながら、テンポ良く乗せていく。
「一(ひい)、二(ふう)、三(みい)、四(よう)、五(いつ)、六(むう)、七(なな)、八(やあ)」と数えたところで、「今何時(なんどき)でい!」と時刻を尋ねる。主人が「へい、九(ここの)つでい」と応えると間髪入れずに「十(とう)、十一、十二、十三、十四、十五、十六、御馳走様」と続けて16文を数え上げ、すぐさま店を去る。
つまり、代金の1文をごまかしたのだ。
この一部始終を陰で見ていた男Bは、Aの言動を振り返ってどこか腑に落ちない様子だ。
Bは、Aの勘定の時の数え方を「一、二、三……」と再現してみる。
「……九つ、十、十一、あれ?」「何時でい?→九つでい→十。……あっ!!」ここで遂に、Aが1文をごまかした事に気付く。
1文をごまかした手口に豪く感心し、この詐欺行為を真似したくなったBは、自分も同じことを翌日に試みる事にする。
蕎麦を食べる事が目的ではなく、1文を騙し取るためだけにわざわざ蕎麦を食べるのだ。
待ちきれずに早めに繰り出したBは、Aの真似をするがことごとくうまくいかない。箸は誰かの使ったもの、器は欠け、汁は辛過ぎ、蕎麦は伸び切り、ちくわは紛い物の麩。
とうとう蕎麦をあきらめ、件の勘定に取り掛かる。「一、二、……八、今何時でい」主人が「へい、四つでい」と答える。
「五、六……」。まずい蕎麦を食わされた上に勘定を余計に取られるというオチ。

出典: 『ウィキペディア(Wikipedia)』

【オチ・サゲ】間抜け落ち(間抜けなことを言って終わるもの )

【語句豆辞典】
【夜鷹(よたか)】夜間営業の商売を表す。
【二八そば】由来は、そば粉八割に小麦粉を二割で打ったいう説のほか、代金の十六文が2×8だからという説もある。当時の十六文は現在の四、五百円くらい。
【九つ】現在では深夜零時ごろ。
【四つ】現在二十二時から二十三時ごろ。

【噺の中の川柳・譬(たとえ)】
『親馬鹿ちゃんりん、蕎麦屋の風鈴』

【この噺を得意とした落語家】
・六代目春風亭柳朝
・五代目柳家小さん
・三代目柳家三木助

【落語豆知識】 モギリ
寄席・落語会の入り口でチケットの半券を切る人、または入り口そのもの。
 





Daily Vocabulary(2007/06/22)

2007年06月22日 | Daily Vocabulary
4141.matter-of-factly(事もなげに、当然のことのように)
I think the only solution, Tom, is to speak matter-of-factly with the girl at a time when her boyfriend isn't visiting.
4142.the top of the heap(頂上)
In thr struggle for survival,very few companies make it to the top of the heap.
4143.put across(~を効果的に伝える、~を力強く表現する)
He doesn't know how to put his suggestions across very clearly.
4144.pecking order(序列、上下関係)
It's because of the pecking order that I have to reprimand you.
4145.immense(非常に大きな、巨大な、広大な)
They couldn't move the immense rock.
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