日本男道記

ある日本男子の生き様

アップルソング

2015年03月07日 | 読書日記
アップルソング (一般書)
クリエーター情報なし
ポプラ社

【一口紹介】
◆内容(「BOOK」データベースより)◆
終戦直前、焼け跡から助け出された赤ん坊。長じて彼女はアメリカに渡り、人間の愚行と光をその手で切り取っていく―著者の新境地にして最高傑作。

Because I was born from the flames.(私は炎のなかから生まれてきたのです)

(Wikipedia)
2014年5月に発表された『アップルソング』は、敗戦直前の焼け跡から救い出され、アメリカに渡って戦争報道写真家となった女性を主人公に据えて、日本とアメリカ、戦争と平和、人間の罪と罰、地球の未来に思いを馳せながら、重厚で壮大な世界を詩情豊かに描き出した新境地であり、これまでの創作の集大成とも言える作品になっている。

◆著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)◆
小手鞠/るい
1956年岡山県生まれ。1993年に第12回「海燕」新人文学賞、2005年に『欲しいのは、あなただけ』で第12回島清恋愛文学賞を受賞。米ニューヨーク州ウッドストック在住

【読んだ理由】
新聞の書評を読んで。

【印象に残った一行】
「ただ、ひとつ、ここのことだけはよく覚えておいて。芸術の世界には、努力だけでは乗り越えられない壁がある。才能だけでも、駄目なの。運だけでも、もちろん駄目よ。運は過ぎ去ってしまうもの。一時的なものに過ぎない。ないに越したことはないけれど。幾ばくかの運と、多大なる才能と、尋常ならざる努力。これらを束にして立ち向かっても、壁はなお、かたくぶあつく立ちはだかっている。これはもう、誰にもどうしようもないくらい、絶望的な壁よ。それを乗り越えていった人だけが、真の意味のアーティストになれるの。それによって、幸せが掴めるかどうかは別として」

人生の時間は限られている。人は限りある命を生きるしかない。世界は知らないこと、知りようのないことで満ちあふれている。何かを知ることだけが、生きることではない。しかし人はただ一つ「己」を知らなくてはならない。それは、今の私の人生観のようなものでもあった。

この街。この無数のビル。それぞれのビルの中に住んでいる人たち、そこで働いている人々。通りを行き交う無数の人々、車、自転車、バイク。それぞれの人生。それぞれの家族。それぞれの夢、目標、希望、志、愛。子どもたち。犬たち。ぐれごりーさんの言葉を借りるなら、決して一般化してはならない、ひとりひとりの人に宿る個別の命と魂。

【コメント】
岡山生まれの物語の主人公が1945年(昭和20年)、私が5年後の1950年(昭和25年)。

岡山空襲の焦土の中から発見されてから、ニューヨークの世界貿易センター爆弾テロでの取材中に行方江不明になるまで、昭和の大事件を背景にノンフィクションように一人の女性写真家の波乱万丈の物語が展開される。特に多くの昭和人にお薦めしたい。

私の姓は余り多くないのだが、主人公が渡米するとき同船した人として私と同姓の人が登場したのには驚かされた。

Daily Vocabulary(2015/03/07)

2015年03月07日 | Daily Vocabulary
16041.in a different light(違った観点で、別の視点から)
I am seeing things in a different light.
16042.be engaged to(~と婚約している)
Susie is engaged to that guy, Tom.
16043.X isn't right for Y(XとYは合わない)
Tom isn't right for you.
16044.<size="3" color="red" style="line-height:">good catch(理想的な結婚相手)
You are a good catch now.
16045.out there(世の中には)
There is a lucky girl out there for you.
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