発達障害に気づかなかったあなたが自分らしく働き続ける方法 | |
クリエーター情報なし | |
すばる舎 |
【一口紹介】
◆内容紹介◆
職場で実力を出し切れないのには理由がある!
学校時代は問題がなくても、職場ではトラブル、失敗ばかり。
自分では気づきにくい、誰もが少しずつ持っている発達障害的な要素を知り、自分の働くスタイルを作るにはどうすればよいか。
社会性の障害である発達障害の人が抱える問題を、障害受容ではなく自分の特性として理解し、自分を活かす働き方が身につく本。
豊富な事例で、つまづきと改善方法がわかる。
自分では一生懸命にやっているのに、なぜかまわりの評価が低い人のための本 。
得意を活かして自分を活かす働き方はきっとみつかる!
◆出版社からのコメント◆
みなさんは、こんなことで悩んだ経験はありますか?
「今まで、それなりに何とかやってきたのに、就職してからというもの、なぜか、いつもうまくいかない。どうも自分の実力が出し切れていないように感じる」
「自分は「そこそこできる」と思っていたのに失敗ばかり」
「こんなにがんばっているのに、どうして認めてもらえないのか?」
「「自分はダメだ」と思い始めると体が重く、何もできなくなる…」
「人が簡単そうにやっていることなのに、うまくできない自分が惨めでたまらない」
「この職場は自分に合っているのか、それとも自分の努力が足りないのだろうか?」
「どうも自分の能力にはアンバランスさがあるみたいだ」
学生時代ずっと「私は人と何かが違う」と感じてきました。
就職してからも、最初は「不全感」と「苦手意識」で押しつぶされそうになっていました。
紆余曲折を経て、留学先で「ADHD」というキーワードに出会い、これらの悩みの原因が明確になり、人生が一気に変わったという体験をしました。
これまで私は大きな失敗をたくさんして、つらい思いもたくさんしました。
その中でいろいろ試行錯誤もして「ここがポイントだ」と思うことを選んでこの本で紹介しています。
日ごろ臨床心理士として支援しているケースも紹介し、より具体的に理解していただけるように工夫しました。
自分の特性に合った対処法を身につけ、ストレスを軽減する環境を整えることができれば、その人にある特性は障害ではなく個性の範疇になり、さらにはその特性をプラスに生かすこともできます。
ただし、全ての人に有効なモデルやスキルはないので、自分でマイマニュアルを作る必要があります。
この本では、そのために必要な項目を解説しています。
会社などで結果を出すためのスキルはたくさんあり、それは複雑な歯車の一つひとつのようなもので、結果が出ない時は同じミスをくり返しがちです。
もしかしたら何か大切な歯車の一つであるスキルが見つかっていないから、実力が出せないのかもしれません。
それにはまず、自分自身の理解が必要です。
「メタ認知(自分の思考、行動を客観的に把握し、認識し、適切な言動を選ぶこと)」を使うことが、まだ見つかっていない大切なスキルかもしれませんし、私のように発達障害の特性に気がついていなかったから適切な対応ができなかっただけかもしれません。
この本は主に、このようなことが原因で「実力を出せていない」と感じる方や、そんな人をそばでサポートしたくても何をしてよいかわからず、ともに悩んでいる方、あるいは、就職してからつまずかないように、これから就職する高校生や大学生、学校の先生や保護者の方にも読んでいただきたいと思います。
◆内容(「BOOK」データベースより◆)
職場で実力を出し切れないのにはワケがある。
自分では気づきにくい、誰もが少しずつ持っている“発達障害の特性”を知り、トラブルを防ぐマイルール・マイスタイルを作る。
◆著者について◆
高山 恵子(たかやま・けいこ)
NPO法人えじそんくらぶ代表/臨床心理士/薬剤師 昭和大学薬学部卒業後、学習塾を経営。
1997年アメリカ・トリニティー大学大学院教育学修士課程修了(幼児・児童教育、特殊教育専攻)。
1998年同大学院ガイダンスカウンセリング修士課程修了。
専門はADHD等、高機能発達障害のある人のカウンセリングと教育を中心に、ストレスマネジメント講座などにも力を入れている。
現在、玉川大学大学院非常勤講師・武蔵大学非常勤講師。
【読んだ理由】
仕事柄。
【印象に残った一行】
けれども無理を続けて、そこまでの状態になってしまう前に自分の特性を理解し、自分の心や体をケアすることは十分可能だということをぜひ知っておいてもらいたいと思います。
そして自分にある特性が、生活を送るうえでどんな影響を及ぼし、自分が損をしたり、周囲に迷惑をかけているか。そしてそれが原因で困難なことがおこっているとしたら、そうならないために自分はどうしたらよいかを考えて実践していくことが重要なのです。
発達障がいとはどういうものか?
①コミュニケ―ションや不注意、文字の読み書きなどの部分で失敗してしまうことは、性格やなまけの問題ではなく先天的な野の発達のアンバランスさによるものであること。そして、アンバランスさがあることを認めたうえで、工夫をすることが大事。
②「障害」という名称に過敏にならなくてもよい。誰もが少しずつ持ち合わせている特性と考えられる性質のものであること。
③発達障害の特性”少し持っている程度”の人については対処法を知れば問題は解決できる場合もあるちいうこと。
①発達にアンバランスがあり、自分の努力だけでは改善できない生物学的な特性がある。
②日常生活での著しい支障(適応障害やストレス、対人関係のトラブルなど)がある。
つまり、生物学的な特性があっても、日常生活での著しい支障がなければ、発達障害とは言わない、診断がつかない、ということなのです。
【コメント】
就業においては、著者のいうところの「発達に軽いアンバランスがありながら診断名がつくほどではない状態」の方にどう対処するかが一つの課題となっている。