【 内容】
外国人の隣人、子どもの教育、大学入試、就活……。同時通訳と英語教育の第一人者が自らの来歴と戦後史を辿りながら考える「これからの英語との付き合い方」
日本人は開国とともにやってきた英語と、どう向き合ってきたのか? アポロの月面着陸の生中継で同時通訳者としてテレビデビューし、NHKの英会話番組に長年出演する著者が、自らの来し方と先人たちの軌跡を辿り、戦後秘史を紐解く。進駐軍との交流から英語教育論争まで、英語との付き合いは日本現代史そのものだった! 第一人者による、体験的英語論の必読書。『戦後史の中の英語と私』改題。
第1章 英語との出会い
第2章 一九六〇年代とアメリカ
第3章 アポロ宇宙中継と大阪万博、そして沖縄返還
第4章 偶然の積み重ね 通訳から大学英語教育という世界へ
第5章 「通訳者」という存在
第6章 教育そして教師というもの
第7章 生涯学習を実践する
第8章 メディア英語講座と私
第9章 言葉へのこだわり
第10章 思い込みからの脱却
解説 阿部公彦
解説より
日本の近代史は、少々補助線を入れるととても見通しがよくなる。とくに助けになるのは「英語」、そして「女性」という視点である。本書はこの二つの視点をよりどころにしながら、昭和から平成、そして令和へと私たちの社会のたどってきた変化を、オーラルヒストリーを交えながら追う一種のドキュメントだが、その魅力の大きな源泉は、語り手でもある鳥飼玖美子の類い希なキャラクターだ。ーー阿部公彦(東京大学教授)
日本人は開国とともにやってきた英語と、どう向き合ってきたのか? アポロの月面着陸の生中継で同時通訳者としてテレビデビューし、NHKの英会話番組に長年出演する著者が、自らの来し方と先人たちの軌跡を辿り、戦後秘史を紐解く。進駐軍との交流から英語教育論争まで、英語との付き合いは日本現代史そのものだった! 第一人者による、体験的英語論の必読書。『戦後史の中の英語と私』改題。
第1章 英語との出会い
第2章 一九六〇年代とアメリカ
第3章 アポロ宇宙中継と大阪万博、そして沖縄返還
第4章 偶然の積み重ね 通訳から大学英語教育という世界へ
第5章 「通訳者」という存在
第6章 教育そして教師というもの
第7章 生涯学習を実践する
第8章 メディア英語講座と私
第9章 言葉へのこだわり
第10章 思い込みからの脱却
解説 阿部公彦
解説より
日本の近代史は、少々補助線を入れるととても見通しがよくなる。とくに助けになるのは「英語」、そして「女性」という視点である。本書はこの二つの視点をよりどころにしながら、昭和から平成、そして令和へと私たちの社会のたどってきた変化を、オーラルヒストリーを交えながら追う一種のドキュメントだが、その魅力の大きな源泉は、語り手でもある鳥飼玖美子の類い希なキャラクターだ。ーー阿部公彦(東京大学教授)
【 著者】
鳥飼/玖美子
日本の通訳者、研究者。立教大学名誉教授。大学在学時から同時通訳者として活躍し、20代半ばでアポロ11号の月面着陸の生中継や大阪万博期間中の特別番組を担当するなど、数々の大舞台を踏んだことで広く知られる[1][2][3]。のちに研究者に転身、英語教育や通訳学、異文化コミュニケーションを専門として積極的に発言を続ける
【読んだ理由】
著者と題名にひかれて
【最も印象に残った一行】
国内外のメディアを駆使して広く情報を集めるには英語を読む能力が欠かせなし、玉石混交の雑多な情報の海から事実を見極められる情報を取捨して判断する力、すなわちメディア・リテラシーが、今後はいっそう求められる。
教師にとってもっとも大切なことは、相手を説得することではない。相手の話を聞くことだ。話すことよりも、「なぜ?」と、優しく聞くことなのだ。
上智大ソフィア会元会長諸橋晋六 70歳の時の日記
「これまでの自分の人生は何だったかの、これからどう生きたらよいのか」
90歳の時の日記
「これまでの自分の人生は何だったかの、これからどう生きたらよいのか。それがいまだにわからない」
【コメント】
我が時代の英語を勉強していた学生のアイドルだった彼女が76歳で立教大学名誉教授。Time flies! 。青春時代の世相とわが人生に思いをはせながら読ませていただきました。