【 内容】
藩中きっての臆病者と評判をたてられた若侍が、それを逆用し奇想天外な方法で誰も引受け手のなかった上意討ちを果すまでを描いた「ひとごろし」、“無償の奉仕"という晩年最大の命題をテーマに著者の人間肯定がみごとに定着した「裏の木戸はあいている」をはじめ、戦前の作品から最晩年の表題作まで、“武家もの"“岡場所もの"“こっけいもの"等々の代表的短編10編を収める。
「壺」講談雑誌(昭和15年10月)
「暴風雨の中」昭和27年9月(週刊朝日新秋読物号)
「雪と泥」昭和29年1月(オール讀物)
「鵜」昭和29年8月(講談俱楽部)
「女は同じ物語」昭和30年1月(講談俱楽部)
「しゅるしゅる」昭和30年10月(オール讀物)
「裏の木戸はあいている」昭和30年11月(講談俱楽部)
「地蔵」昭和36年3月(別冊文藝春秋)
「改定御定法」昭和37年12月(文芸朝日)
「ひとごろし」昭和39年10月(別冊文藝春秋)
【 著者】
山本周五郎
【読んだ理由】
山本周五郎作品
【コメント】
物騒な題名だが滑稽物で面白、おかしく読むことができます。