日本男道記

ある日本男子の生き様

徒然草 第百五十八段

2022年06月28日 | 徒然草を読む


【原文】 
「盃の底を捨つる事は、いかゞ心得えたる」と、或人の尋ねさせ給ひしに、「凝当と申し侍はべれば、底に凝りたるを捨つるにや候ふらん」と申し侍りしかば、「さにはあらず。魚道なり。流れを残して、口の附きたる所を滌ぐなり」とぞ仰られし。

【現代語訳】  
「盃の底に残ったお酒を捨てるのはどうしてか知っているか?」と、ある人が訊ねた。「凝当と申しますから、底に溜まっている酒を捨てるという意味でしょうか」と答えた。すると「それは違う。魚道と言って、魚が生まれた川に帰るように、口をつけた部分を洗い流すことだ」と教えてくれた。

◆鎌倉末期の随筆。吉田兼好著。上下2巻,244段からなる。1317年(文保1)から1331年(元弘1)の間に成立したか。その間,幾つかのまとまった段が少しずつ執筆され,それが編集されて現在見るような形態になったと考えられる。それらを通じて一貫した筋はなく,連歌的ともいうべき配列方法がとられている。形式は《枕草子》を模倣しているが,内容は,作者の見聞談,感想,実用知識,有職の心得など多彩であり,仏教の厭世思想を根底にもち,人生論的色彩を濃くしている。



Daily Vocabulary(2022/06/28)

2022年06月28日 | Daily Vocabulary
28881.by leaps and bounds (飛躍的に ) if something increases, develops, grows etc by leaps and bounds, it does it very quickly
I feel like my English got better by leaps and bounds when I stopped worrying about making mistakes. 
28882.tend to (~する傾向がある、〜しがちである )
It tends to get warmer from May. . 
28883.inclined to (~する傾向がある、~したいと思う )to want to do something, but without having a strong desire
He is inclined to be cautious about these things. I would double-check with him. 
28884.work on (改善する )to try very hard to improve or achieve something 
 I want to work on my pronunciation, especially the l and r sounds. 
28885.in comparison with (~と比べると)
It was a little high, but in comparison with the cost of living in San Francisco, it was much cheaper.