日本男道記

ある日本男子の生き様

徒然草 第百七十四段

2022年10月18日 | 徒然草を読む


【原文】 
小鷹によき犬、大鷹に使ひぬれば、小鷹にわろくなるといふ。大に附つき小を捨つる理、まことにしかなり。人事多かる中に、道を楽しぶより気味深きはなし。これ、実の大事なり。一度、道を聞きて、これに志さん人、いづれのわざか廃れざらん、何事をか営まん。愚かなる人といふとも、賢き犬の心に劣らんや。 

【現代語訳】  
スズメ狩りに向いている犬をキジ狩りに使うと、再びスズメ狩りに使えなくなると言う。大物を知ってしまうと小物に目もくれなくなるという摂理は、もっともだ。世間には、やることが沢山あるが、仏の道に身をゆだねることよりも心が満たされることはない。これは、一生で一番大切なことである。いったん仏の道に足を踏み入れたら、この道を歩く人は、何もかも捨てることができ、何かを始めることもない。どんな阿呆だとしても、賢いワンちゃんの志に劣ることがあろうか。

◆鎌倉末期の随筆。吉田兼好著。上下2巻,244段からなる。1317年(文保1)から1331年(元弘1)の間に成立したか。その間,幾つかのまとまった段が少しずつ執筆され,それが編集されて現在見るような形態になったと考えられる。それらを通じて一貫した筋はなく,連歌的ともいうべき配列方法がとられている。形式は《枕草子》を模倣しているが,内容は,作者の見聞談,感想,実用知識,有職の心得など多彩であり,仏教の厭世思想を根底にもち,人生論的色彩を濃くしている。

Daily Vocabulary(2022/10/18)

2022年10月18日 | Daily Vocabulary
29436. I swear  (本当です )
I'm not joking. I swear I saw a ghost in that room. . 
29437.shoot back  (〜を返す  )
He responds right away. He’ll shoot back a response within 15 minutes.  
29438.have beef with  (〜に不満がある / 対立する / 文句がある  )
I I love the food here but I have (a) beef with the service here. It's terrible. 
29439.I’m a lightweight (お酒に弱いです )
I’m a lightweight. I can’t drink much. 
29440.from ground up  (一から  )
Yeah, he fired the majority of the employees and rebuilt the company from ground up