【内容】
平凡だがあたたかな暮らしが ある日突然、根底から揺るがされたとき――
人は何を思い、どう生きるのか?
被害者・泰子さんの姉が7年の沈黙を破って語り出す、事件直後の悪夢の日々と、その後の道のり。
喪失の悲しみ、自責の念、「未解決」の恐怖と焦りを心の内に抱えながら、警察・メディアへの対応、無責任な好奇の目を向ける世間との闘いを余儀なくされた一人の女性が、その壮絶な歳月の果てに見出したのは、それでも人生に「イエス」と言って生きたいという、生への希求、幸福への意志だった。
人間の底知れない悪意に打ちのめされながら、人としての尊厳と誇りを賭けて歩んだ、魂の再生への道のり。
人は何を思い、どう生きるのか?
被害者・泰子さんの姉が7年の沈黙を破って語り出す、事件直後の悪夢の日々と、その後の道のり。
喪失の悲しみ、自責の念、「未解決」の恐怖と焦りを心の内に抱えながら、警察・メディアへの対応、無責任な好奇の目を向ける世間との闘いを余儀なくされた一人の女性が、その壮絶な歳月の果てに見出したのは、それでも人生に「イエス」と言って生きたいという、生への希求、幸福への意志だった。
人間の底知れない悪意に打ちのめされながら、人としての尊厳と誇りを賭けて歩んだ、魂の再生への道のり。
【著者】
入江/杏
国際基督教大学卒業。英国の大学で教鞭をとるなど、10年に近い海外生活ののち帰国した2000年12月31日未明、「世田谷一家殺害事件」に遭遇し、妹一家を失う。その後、犯罪被害からの回復・自助とグリーフケア(家族・友人など大切な人を亡くして大きな悲嘆に襲われている人に対するサポート)に取り組みながら、絵本創作と読み聞かせ活動に従事している。
国際基督教大学卒業。英国の大学で教鞭をとるなど、10年に近い海外生活ののち帰国した2000年12月31日未明、「世田谷一家殺害事件」に遭遇し、妹一家を失う。その後、犯罪被害からの回復・自助とグリーフケア(家族・友人など大切な人を亡くして大きな悲嘆に襲われている人に対するサポート)に取り組みながら、絵本創作と読み聞かせ活動に従事している。
【読んだ理由】
著者による本「わたしからはじまる」が今年の6月に発行されて、事件を思い出し、興味を覚えた。
【最も印象に残った一行】
人の一生に必ず巡ってくるはずの、悲しいこと、過酷なこと、その機会を逃さずに、その辛く悲しい体験をどう受け止め、どう立ち向かっていくか?日々の生活の中で、人間の限界ゆえに経験する痛みや悲しみに恐れずに絶えず立ち向かう覚悟が、jつはとわtr語が
障害児がいると、幸せになれないと思い込んでしまいがちですが、全部含めて幸せになっていいんだと。小さい積み重ねは大きいと感じています。
ささやかなことに目を瞠って、ただごとに感動し、一瞬一瞬をいとおしんでいきたい。日々のたわいない積み重ねを感謝しつつ、笑顔で過ごしていきたい。悲しみを知った今だからこそ、そう思えるのだ。これを苦しみの意味というんのなら、苦しみからの送り物を微笑んで受け取りたいと思う。
【コメント】
安易なコメントは差し控えたい.