石井杏奈さんら主演映画「諏訪シネマズ」認定 長野日報
2021年3月30日 6時00分
諏訪地方観光連盟(会長・金子ゆかり諏訪市長)は29日、諏訪市の諏訪清陵高校や諏訪中央公園などでロケーション撮影された映画「砕け散るところを見せてあげる」(4月9日公開)を「諏訪シネマズ」第3号に認定した。市役所で認定式が行われ、主演女優の石井杏奈さん(22)がオンラインで参加。金子会長が認定書を読み上げ、2人が認定書を掲げた。
同映画は10代特有の空気感を表現し、人気を集める作家竹宮ゆゆこさんのベストセラー小説が原作。全体の約8割のシーンが諏訪地方で撮影され、延べ400人を超える地元住民らがエキストラ出演した。ロケは2018年9月28日から10月22日にかけて行われた。
石井さんは学年全体からいじめを受ける高校1年生の孤独な少女・蔵本玻璃を演じた。玻璃に手を差し伸べる高校3年生の濱田清澄を演じた中川大志さんとのダブル主演作品で公開前から注目を集めている。
認定式で金子会長は「多くの地元住民がエキストラ、ボランティアとして関わった。この映画に対する地域の思いはとても強い。時代を超えて愛される映画になると確信している」とあいさつした。
式後、取材に応じた石井さんは諏訪地方の印象について「小説や台本を読んで自分の中でイメージしていた作品の中の街並みを驚くほど忠実に再現していた」と振り返った。石井さんにとって13本目の出演映画となる同作品について「この映画と諏訪の街は私にとって、とても大きな存在で、これからの役者人生の中で財産となると思う」と思い入れの強さを強調。
撮影の合間には下諏訪町の諏訪大社春宮を訪れたといい、「もし、もう一度、諏訪を訪れる機会があったら4社すべてを巡ってみたい」と話した。
同映画は4月9日に岡谷市中央町の映画館「岡谷スカラ座」をはじめ、全国の映画館で公開。諏訪シネマズにはこれまでに「バースデーカード」(2016年)と「よあけの焚き火」(2019年)が認定を受けている。