阿智胡地亭のShot日乗

日乗は日記。日々の生活と世間の事象記録や写真や書き物などなんでも。
  1942年生まれが東京都江戸川区から。

宇宙に浮かぶ 地球ーBlue Beauty          13年前の今日 2009年9月20日の本ブログ掲載

2022年09月20日 | 「過去の非日乗&Shot日乗」リターンズ

アメリカの宇宙飛行士「Sunita Williams」さんが宇宙から撮影した「地球-Blue Beauty」です。
 

夜のとばりが下りた地球は、その灯かりの照度が地域の経済力を浮き上がらせています。




広大なオーストラリアよりも上方の列島に光の集積が・・

北極の上空から。ここでも日本の照度が目立ちます。電力消費の凄さが一目です。

アフリカ

紅海

ジブラルタル海峡

アイスランド(2006)

北アフリカから大西洋ーカナリア諸島へ飛ぶ砂嵐

スイス・アルプス

もう少し接近した夜の地球を。







 

 

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映画「ヴィヨンの妻」を見ました。

2022年09月20日 | 音楽・絵画・映画・文芸
2009年11月03日(火)「阿智胡地亭の非日乗」掲載
 
映画は始まったとたんからエンドクレジットが終るまで、通しでスクリーンの中に引き込まれました。

 いい加減で、わがままで、自分勝手なのに人蕩しでもある作家。その彼を夫にしてしまった女が、昭和21年の東京は中野の飲み屋で働く。

夫はバーの女と心中未遂を起して、彼女の元に戻ってくるしか他に行く所はない・・・。

松たか子が演じる作家の妻、佐知は人と自分を比べては生きていません。

 自分を他人の物差しで計るという事を、それまでの人生で微塵も思ったことがない26歳の女です。

流されているようで流されていない。潰されそうで潰されない。

意志を表には出さないけど、他の誰でもない自分の流儀を持って生きている。

 この映画に出てくる女にはみな、本人たちも気がつかない、生きるための胆力が備わっている。

そんなことがラストシーンに素直にあらわれていました。

世の中はやはり、かっこうをつけたがる男は、すぐれものの女にはどうも勝つことは出来ないみたいです。

 *田中陽造という脚本家は知りませんでしたが、映画はやはりまず脚本ありきだとあらためて強く思いました。原作は太宰治の短編小説だそうです。

 昭和21年の敗戦後の中野の盛り場や、進駐軍やパンパンが闊歩し露店も並ぶ銀座。そのセットも含めて美術も素晴らしいし、

松 たか子、浅野忠信、室井 滋、伊武雅刀、広末涼子、堤 真一、妻夫木聡らの俳優の演技が素晴らしい。

 特に松たか子はこの映画でお嬢さんタレントから女優に完全に変身したと思いました。

そして広末涼子は「おくり人」の爽やかな若妻役からうって変って、作家の愛人役を役になりきって演じてなんとも色っぽい。

 二人共に結婚してから演技で完全に一皮むけたと思います。天性の女優である大竹しのぶや宮沢りえとは別のタイプながら、

 松も広末もプロの役者へ進んでいるように思いました。

出演している俳優の良さを全て引きだした監督、根岸吉太郎はこの映画でモントリオール世界映画祭の最優秀監督賞を受賞しました。

根岸吉太郎という監督の映画は初めて見ましたが、若い頃、日活ロマンポルノを10本も監督しているというだけに、観客をそらしたり飽きさせるという事が全くありません。

職人技を持つ『てだれ』の監督であり、かつ自分に言いたい事があって映画を作っている作家監督の一人だと思いました。

 フィクションもここまで極まってドラマにしてくれると、その時代に彼らと共に、その場で空気を吸っているような気にさせてくれる。


ステキな映画です。おすすめです。

追記:気になっていた映画でしたが、山田洋次監督の映画『隠し剣鬼の爪』の演技で、松たか子を見限っていたので(何を演じても松たか子と言う意味で)、

映画館に行くのを躊躇していました。


 しかしsouthfellowさんのブログのこのエントリーを読んで見に行く気になりました。southfellowさん謝謝。

解説

太宰治の小説「ヴィヨンの妻」を、「雪に願うこと」の根岸吉太郎監督が映画化し、第33回モントリオール世界映画祭で監督賞を受賞した人間ドラマ。人気作家として世間から注目されるも、生きることに苦しみ酒や女に溺れる大谷と、そんな彼が酒代を踏み倒した小料理屋で働き、放蕩を続ける夫を愛し続ける妻・佐知の姿を描く。主演は松たか子、浅野忠信。共演に広末涼子、妻夫木聡、堤真一ら豪華キャストが揃う。

2009年製作/114分/PG12/日本
配給:東宝

あらすじ

秀でた才能を持つ小説家の大谷(浅野忠信)と誠実で美しいその妻・佐知(松たか子)。大谷はその才能とは裏腹に、お酒を飲み歩き、借金を重ね、妻以外の女性とも深い関係になってしまう破滅的な生活を送っていた。ひょんなことから夫の借金を返すために飲み屋・椿屋で働き始めた佐知は、あっという間にお店の人気者になり、日に日に輝きを増していった。見違えるように美しくなっていく佐知に嫉妬する大谷。そして大谷は、書くことそして生きることに苦悩し、愛人の秋子(広末涼子)と心中未遂を起こしてしまう。それを知った佐知は・・・・・・。

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9月19日に目に留まったSNS・メディアの記事

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