阿智胡地亭のShot日乗

日乗は日記。日々の生活と世間の事象記録や写真や書き物などなんでも。
  1942年生まれが東京都江戸川区から。

やはり「大臣」の呼称は変えたほうがいい

2022年09月12日 | 「過去の非日乗&Shot日乗」リターンズ
2009年09月19日(土)「阿智胡地亭の非日乗」掲載

「大臣」という役職名は、明治政府が復活させるまで、長い長い間実際に使われることはなかった。

「大臣」という職名が歴史に現れるのは701年のことだ。大宝律令が唐の永徽律令(えいきりつれい、651年制定)を参考にして701年(大宝元年8月3日)に完成した時に

太政大臣などの職制が決まった。それを蘇みがえらせて「大臣」という用語を使ったのは、天皇制国家運営をしいた薩長藩閥政府の頭の良さだった。

国民の代表としてマツリゴトを行う職名が「大臣」。代表として仕えるのはあくまで天皇であることを、日々無意識にでも感じさせる。

「臣-おみ」、とは辞書によると臣下、家来とある。誰の家来か?それは律令時代から時の天皇の家来と言う意味だろう。天皇の臣下の中で一番エライのが「大臣」だ。

人の意識に刷りこまれた言葉のイメージ力は強い。

明治時代の当初から、日本人の中に「末は博士か大臣か」という立身出世時代を象徴するキャッチフレーズが浸透した。

平成の御代になった現代、博士はポストドクター問題がでるほど大量生産されて昔日の権威はなくなった。

そろそろ大臣という職名も仕事に合わせて廃止変更してもいいのではないか。漢字の母国、中国では外務省は「外務部」であり外務大臣は「外務部長」だ。

まさに部門のトップであり、責任者であることを即物的に現しているだけだ。

大臣という職名を廃して、例えば「省長」にすることを提案したい。いや、いくら民主党員であっても「鳩山総理大臣」と呼ばれたいのだろうか?

私は「鳩山総理省長」とでも呼ばれるようになったその日が、日本が本当に国民主権の民主主義国家になった日だと思う。

使う言葉はまさにその人の思想であるから。

*訂正

中国の外務省は「外務部」ではなく「外交部」、「外務部長」ではなく「外交部長」が正しいので訂正します。
 極眠荘主人さん、ご指摘ありがとうございました。9月24日記

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