2020年8月15日 6時00分
茅野市高部の神長官守矢史料館は、企画展「戦国武将からの手紙」を開いている。諏訪大社上社の神長官を務めた守矢家に残る「守矢文書」約1700点のうち、戦国武将の書状15点を展示。初公開の2点も含まれる。担当する学芸員は「日本の文化財としても貴重。守矢文書の重要性をこの機会に知っていただければ」と話している。
守矢文書の中には歴史に名を残す武将からの手紙も数多くある。今回の15点は1400年代後半から1600年代初頭までの書状で、これまで紹介することが少なかった書状を選んだという。うち14点は県宝に指定されている。
秩父・天神山城を築いたとされる藤田泰邦(康邦)の書状の公開は初めて。神長官が泰邦へ祈とうを行い、太刀・熊皮を贈ったことに対する返状といい、返礼品として綿を贈ったことが記される。同館によると、諏訪神社側から関東の藤田氏に「よしみを通じようとしていたかは不明」だが、戦国時代には関東で綿が栽培されていたことを示す貴重な文書という。
現在の埴科郡坂城町を本拠とした村上義清の書状は、国内に現存する3点のうちの一つ。諏訪神社の重要神事に信濃国内の郷村が奉仕する御頭郷に関する内容で、その年の御頭郷を承知したことを神長官に伝えている。
武田晴信(信玄)、真田昌幸らの書状もある。10月11日まで(月曜日休館。9月21日は開館)。午前9時~午後4時半。入館料は大人100円、高校生70円、小中学生50円。新型コロナウイルス感染予防対策として入館時の検温やマスク着用、手指消毒に協力を呼び掛けている。問い合わせは同館(電話0266・73・7567)へ。
2007年4月18日のブログエントリー「御頭祭ー狩猟民族の祭」から引用
⇒茅野市にある神長官守矢資料館に往時の祭りの模様のレプリカが展示されています。
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