阿智胡地亭のShot日乗

日乗は日記。日々の生活と世間の事象記録や写真や書き物などなんでも。
  1942年生まれが東京都江戸川区から。

韓国映画「クロッシング」についてのやりとり

2022年12月11日 | 音楽・絵画・映画・文芸
2010年05月26日(水)「阿智胡地亭の非日乗」掲載
 

映画を観た東京の森山さんからメールをもらいました。

○『小生も“クロッシング”を観てきました。

泣かせますねー!主役の男優は昔の高倉健さんを思い出させますね。

韓国のテレビで「アイリス」も毎週観ていますが、現実離れの感じはしますが面白いですね。

しかし、韓国は「クロッシング」も「アイリス」も北朝鮮を結構リアルに表現できるんですね。問題おきないのでしょうか?

「クロッシング」の2007年とされる一般家庭の暮らしぶりは本当なのでしょうかね?日本の戦後1~2年も”あーだった”のでしょうね?』

○こう返信しました。

『“クロッシング“という映画は前の大統領(自殺した人)のときは韓国では上映が出来ず、今の対北朝鮮強硬派の大統領になってからようやく公開されたらしいです。

韓国にも当然ながら、右から左までいろんな層の人がいて、いろんな思想があって、このようなメッセージ性の強い映画の製作は、時代の流れにも左右されるようです。

映画で描写される北朝鮮のシーンは、100人ほどの脱北者からヒアリングしてセットをつくったようですが、実際かどうかは誰にもわかりません。

ただ鎖国状態で、実態が外国人にはわかりにくいという事実から、いろんな推測をするしかありません。

中国やモンゴルのシーンはロケで行っているようですから、かなりの額の映画制作資金が必要だったでしょう。

その資金はどこから出ているのか?というような視点も必要な映画かと思います。

しかしそれはそれとして映画そのものは面白くて惹きつけますよね。』

☆いつの時代も視覚、聴覚、情感など五感にもろに訴える「映画」は、時の為政者に最大限に活用されました。

戦前の日本の戦意高揚映画、「土と兵隊」、「陸軍」、「翼の凱歌」などのように。

この映画もそういう複眼の目で見るべき映画なんでしょう。しかし映画そのものとしては、お金を払う価値は十分ある作劇だと思いました。


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