安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

キャノンボール・アダレイ SOPHISTICATED SWING

2008-01-10 22:33:00 | アルト・サックス

私の愛車は、トヨタのアリオンです。「アリオン」→「有り音(音楽がある)」で語呂が良かったので、3年前に購入したものです。そういう動機は信じられんと家人はあきれていましたが、なかなか調子がいいです。今日はじめての車検に出したところ、定期部品の交換で済みました。若い人の車離れが進んでいるようですが、田舎では必需品です。車ジャケットの定番を久しぶりに聴いてみます。

CANNONBALL ADDERLEY (キャノンボール・アダレイ)
SOPHISTICATED SWING (EMARCY 1957年録音)

  Sophisticated_swing_cannonball

赤いベンツ・300Sと美女のいずれもお尻が写っています。私は車のことはよくわからないのですが、周りに某有名大学自動車部(クラブです)卒業の歩く車事典、なおかつ車修理すべて自前の人がいます。彼に言わせるとリア・トランクの曲線が最高とのことです。持っているのは日本盤LPですが、私が見てもそう思います。

このアルバムはキャノンボール・アダレイが自分のバンドを率いて行ったはじめての録音に当たります。メンバーが素晴らしくて、キャノンボール(as)の他に、ナット・アダレイ(tp)、ジュニア・マンス(p)、サム・ジョーンズ(b)、ジミー・コブ(ds)という豪華メンバーです。レギュラー・クインテットをこのメンバーで組織していますが、1年あまりの活動の後解散してしまいました。

意気込みが伝わってくるような、熱いプレイが続きます。パーカーから出発したアダレイですが、すでにファンキーな味わいを出しています。例えば、「Edie Mclin」におけるフレーズを聴いてみてください。また、「Miss Jackie's Delight」におけるベースだけをバックとしたキャノンボール、ナットの両アダレイの吹奏は見事です。スタンダードの「Spirng is Here」では美しいアルトの音が切々と訴えてきます。

ジャケットで今夜のアルバムを選びましたが、内容も文句なしのハード・バップややファンキー路線の一枚です。