タワーレコードによったらカラフルなデザインが目についたので、ヨーロッパのハード・バップのCDを買ってきました。インストだと見たのですが、聴いてみたら男性ヴォーカルでした。メンバー表記にvoの記載がなかったこともあり、勘違いしました。輸入盤だと内容がよくわからないことも度々ですが、いろいろな盤に出会うのも店頭ショッピングの楽しみです。
PEDRO BIKER (ペドロ・バイカー)
EVERGREENS IN DANISH DESIGN (FONTANA 1963年録音)
伴奏メンバーにベント・アクセン(P)、アラン・ボッチンスキー(TP)、サヒブ・シハブ(SAX)らの名前が見えたので、これは面白そうだという気になります。しかしながら、主役は男性ヴォーカルのペドロ・バイカーでした。CD裏には、JAZZ IN DENMARKの表記がありデンマーク録音です。
ペドロ・バイカーについては、1925年ポルトガルのリスボン生まれで、デンマークのビッグ・バンドで歌い、ラジオなどでも活躍し、1973年に48歳の若さで亡くなったくらいしかわかりません。歌唱は英語ですから違和感はありません。
彼の歌ですが、やや渋みをもった声で、スタイルとしてはボビー・ダーリンに似ていなくもないという印象です。フレーズの初めのほうなどフェイクがはっきりとわかる箇所がありますが、おおむね原メロディに沿って歌っています。曲はスタンダード大会で「Gone With The Wind」、「You'd be So Nice to Come Home to」、「Willow Weep For Me」、「Green Dolphin Street」などボーナス2曲を含めて10曲です。
上記のメンバーの他にニールス・ぺデルセン(b)、Bjarne Rostvoid(ds)が参加し、ボッチンスキー、ぺデルセン、シハブらがたっぷりとソロをとっています。お休みの日の午前中から大きな音で鳴らせるヴォーカルアルバムです。ジャケット・デザインは緑色中心にカラフルです。