安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

BUD POWELL (バド・パウエル) THE SCENE CHANGES

2008-01-01 23:46:36 | ピアノ

1月1日は、初心に返ろういうわけで、毎年自分にとって古典的なアルバムを聴いています。だいたいバド・パウエル、アート・ペッパー、ソニー・ロリンズといったところを元旦に聴いています。今日は、パウエルの「クレオパトラの夢」にします。

BUD POWELL (バド・パウエル)
THE SCENE CHANGES (Blue Note 1958年録音)

  The_scene_changes_bud_powell

Amazing Powellの第5集にあたります。5集でもこれだけのものを作るのだから、精神的に不安定だったといわれていますが、天才の証ですね。多分、パウエルのアルバム中日本で最も愛好されているものではないでしょうか。その理由は「クレオパトラの夢」が収録されているからですね.

CLEOPATRA'S DREAM(クレオパトラの夢)は、曲として魅力あふれる作品です。バップの時期に活躍した人が、これだけオリジナリティのある、しかも口づさむことのできる親しみやすい作品を作ったことが驚異です。しかも、アドリブが引き続いてよくて、跳ねるような音使いで比較的長いラインを作っていきます。

他の作品、特にLPのA面5曲は快調です。しかも、ポール・チェンバース(ベース)、アート・テイラー(ドラムス)の共演陣もはつらつとしています。ART TAYLORのプッシュぶりは特筆ものでしょう。

村上龍がパーソナリティをやっていたテレビ番組に「RYU'S BARきままにいい夜」(1987年10月~91年3月)がありました。この番組のテーマ音楽が、山本剛(ピアノ)が演奏する「クレオパトラの夢」でした。たまに見ていましたが、面白い番組でした。いい夢を見れるように、これで寝ます。