安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

マーティー・ペイチ THE BROASWAY BIT

2009-01-01 09:56:03 | ピアノ

このところ体調が優れず、また仕事が忙しかったこともあって、ブログ、ホームページとも更新する気力がありませんでした。ようやくここにきて回復してきました。2009年は、マイ・ペースでゆるーく更新したいと考えていますので、ときどき訪問をしていただけたら幸いです。お正月なので、ジャケット、内容ともに華やかな作品を取り出してみました。

MARTY PAICH  (マーティー・ペイチ)
THE BROADWAY BIT (WARNER BROS. 1959年録音)

 Thebroadwaybit

ジャズ・ファンの間では「踊り子」の愛称で通じるアルバムです。マーティー・ペイチ(1925~1995)は、西海岸のピアニスト、アレンジャーでスマートな編曲で知られました。また、ビッグ・バンドを編成して歌の伴奏をした録音も多数あります。これはビッグバンド作品ですが、とりわけアート・ペッパー(As)のプレイが聴けるのが本盤の価値を高めています。

「ブロードウェイ・ビット」とはしゃれたタイトルをつけたものです。「ブロードウェイ」と「オーケストラビット」をかけあわせたものなのでしょう。ジャケット写真の踊り子さんの一人が読んでいるのが、ダウンビート誌なのも面白い演出で、これから華やかな舞台が幕開けしそうな雰囲気です。

曲目は題名通りミュージカルのヒット曲を演奏したものです。「It's All Right With Me」、「I've Grown Accustomed to Her Face」、「I Love Paris」、「I've Never Been in Love Before」、「Younger Than Springtime」、「Lazy Afternoon」、「Just in Time」など全9曲です。

メンバーは、ペッパー(アルト・サックス)のほか、ステュ・ウィリアムソン(トランペット)、ビル・パーキンス(テナー・サックス)、ジミー・ジュフリー(クラリネット他)、ヴィクター・フェルドマン(ヴァイブ)、スコット・ラファロ(ベース)、メル・ルイス(ドラムス)、マーティー・ペイチ(ピアノ・編曲)らで、バンドは12人編成です。

いずれの曲も音の強弱や多彩な音色をうまく使った編曲が施されています。ペッパーがのびやかなプレイをしている「I've Never Been in Love Before」が爽快。「I Love Paris」では楽器の音色が注目されますし、「Just in Time」ではスイング感とともに各人のソロが聴き物です。最近紙ジャケットによるCDが発売されました。