きのうの金曜日は遅い新年会をやってきました。仕事がらみもあってやめようと思いつつ注がれるままに頑張ってしまいました。長野駅前の居酒屋だけで3時間ばかり飲み続け、かなり疲れ果てて帰宅したので、ハードなものは敬遠してうるおいの感じられるヴォーカルを聴いてみました。いかにもウォームな歌い方をするリー・ワイリーのアルバムを久々にターンテーブルに乗せました。
LEE WILEY (リー・ワイリー)
SINGS VINCENT YOUMANS & IRVING BERLIN (COLUMBIA 1951年録音)
リー・ワイリーは、コロンビアやRCAに作品があり、「ナイト・イン・マンハッタン」が代表作としてあげられます。それと同時期の録音ですが、伴奏をスタン・フリーマンとサイ・ウォルターのピアノ・デュオ・チームがやっているソングブック(作曲家集)ものを聴いてみました。
曲目は、ヴィンセント・ユーマンス作曲の「Tea For Two」、「Sometimes I'm Happy」、「Rise'n' Shine」、「Should I Be Sweet」、「Keepin' Myself For You」、「Why, Oh, Why?」と、アーヴィング・バーリン作曲の「Some Sunny Day」、「I Got Lost in His Arms」、「Heat Wave」、「Fools Fall In Love」、「How Many Times」、「Supper Time」の合わせて12曲です。
ワイリーはややハスキーで温かみのある中音域を中心として、ヴィヴラートをかけて歌っています。テンポは早いものはなくすべて中庸をいくもので、全体にノスタルジックな感じがします。歌い方や伴奏などが古めかしいととる向きもあるかもしれませんが、くつろぎタイムにはぴったりです。
収録曲には大スタンダードと並んで少し珍しいものがあり、これはソングブックものの嬉しい点です。そういう点も含め、「Some Sunny Day」や「Supper Time」などバーリンの6曲が魅力的です。とはいえユーマンスの「Keepin' Myself For You」も、しっとりとしていいムードが出ています。