安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ビル・エヴァンス AFFINITY

2013-08-14 22:35:09 | ピアノ

駒ヶ根市に用事があったので、光前寺に立ち寄りました。たくさんの参拝客がいましたが、静かなたたずまいは変わりません。参道を歩いていくと、石垣の石の隙間から光ごけを見ることができました。せっかくなので、庭園をはじめて訪れてみました。庭園に入園(500円かかります。)すると、入ることのできる本坊客殿の外縁の床下には光ごけの大きなかたまりがあって、外の光に反射して輝いていました。静かなイメージの作品。

BILL EVANS (ビル・エヴァンス)
AFFINITY (WARNER BROS. 1978年録音)

  Affinitybillevans

このアルバムの発表当時、LPを買って持っていました。エヴァンスのピアノとシールマンスのハーモニカの組み合わせに興味を惹かれたのですが、ハーモニカの音が刺激的できつくて耐えられず、買ったもののほとんどターンテーブルに乗せたことがありませんでした。これは、ワーナーから発売された1000円盤CDですが、昔の記憶と異なりそれほどきついこともなく、選曲も面白いので、繰り返して聴きました。

メンバーは、ビル・エヴァンス(p)、トゥーツ・シールマンス(hca)、ラリー・シュナイダー(ts,ss,a-fl)、マーク・ジョンソン(b)、エリオット・ジグムンド(ds)。エヴァンスとシールマンスのサウンドは力強いので、抒情的な曲が多いのですが、そこに緊張感も漂っています。

曲は、バラエティに富んでいます。ポール・サイモン作の「I Do It For Your Love」(君の愛のために)、フィル・マコーウィッツ作「Sno' Peas」、スタンダードの「This is All I Ask」、「The Days of Wine And Roses」(酒とバラの日々)、「Body & Soul」(身も心も)、Gianni Bedonという人の書いた「Jesus' Last Ballad」、ラリー・シュナイダー作「Tomato Kiss」、ミシェル・ルグランの「The Other Side of Midnight」(真夜中の向こう側メインテーマ)で、全8曲。

シールマンスが主役といった感もある、ハーモニカ曲集です。そういう面からいうと、メロディが郷愁を誘ったり、寂寥を感じさせる曲がよく、「I Do It For Your Love」や「The Days of Wine and Roses」が代表的でしょうか。エヴァンス、ジョンソン、ジグムンドというトリオの出番が多い「Blue And Green」(「Blue in Green」と同じ)や「Body and Soul」を聴いていると、このトリオだけによる演奏をもっと聴きたくなります。

【光前寺 「光ごけ」など】
光ごけは外の光に反射して光ります。下記の写真は、フラッシュをたいているので、実際よりも反射して光が強いと思います。肉眼でももちろん光は見えます。

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 本坊客殿の縁の下に光ごけ

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参 道 

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     参道の石垣の光ごけ