先週、東京に住む知人を案内して、車山高原スキー場に行ってきました。東京方面からの一行とは、諏訪インターで落ち合い、約40分でスキー場に到着しました。久しぶりのスキー場なので、ボードが多いことと、スキーでもストックを使わない人が増えたのにはびっくりしました。車山高原からの眺望は、八ヶ岳をはじめ雄大で、見ているだけですがすがしい気持ちになります。一行は皆大満足で、当夜の宴会は大いに盛り上がりました。気持ちのよい歌いぶりの歌手。
RITA HOVINK (リタ・ホビンク)
LOVE ME OR LEAVE ME (Decca 1969年録音)
リタ・ホビンクは、1944年生まれのオランダの歌手ですが、リタ・ライスやアン・バートンに比べて知られていません。日本盤がなかったせいでもありますが、昨年Thinkレーベルから、このCDが復刻されたので、既にお聴きになった方もいると思います。彼女は、1960年代はじめに欧州駐留の米軍向けに巡業し、知名度が高まり、1962年にオランダに帰国後は、同国有数の歌手として活躍しましたが、1979年に若くして亡くなってしまいました。
メンバーは、リタ・ホビンク(vo)、ロブ・ヴァン・ダイク(p,org)、フェレ・キッカート(b)、エリック・グラバー(ds)、ウィム・オーヴァーハウ(g)、カール・ショルツ(vib)、ハーリー・バーべグ(ts)、シス・ヴァン・リア(fl)。ギター入りのカルテットが主に伴奏しますが、曲により、ヴァイブ、テナー・サックス、フルートが加わります。人選は、ホビンク自身が行ったとのことで、彼女の意気込みが伝わります。ことに、ダイアモンド・ファイヴのテナー奏者、Harry Verbek(ハーリー・バーべグ)のプレイが注目されます。
曲は、スタンダードと当時のヒット曲です。「Sofly, As In A Morning Sunrise」(朝日のようにさわやかに)、「Sunrise-Sunset」(サンライズ・サンセット)、「Love Me Or Leave Me」、「What A Wonderful World」(この素晴らしき世界)、「Don't Sleep in The Subway」、「After You've Gone」(君去りしのち)、「For Every Man There's A Woman」(男と女のある限り)、「Goodbye Charlie」、「Little Man You've Had A Busy Day」、「The Fool On The Hill」(フール・オン・ザ・ヒル)の全10曲。ペトラ・クラークやビートルズの曲も入っているので、幅広い方にアピールしそうな選曲です。
かなり楽しめるアルバムで、よくぞ復刻してくれました。彼女は、ややハスキーですが、落ち着いた非常に聴きやすい声で、テンポよく快調に歌っています。「Softly, As In A Morning Sunrise」では、ホビンクは次第に盛り上げていき、ヴァイブも好演。「Love Me Or Leave Me」では、意外にもゆったりとしたブルージーな歌いぶりがよく、「After You've Gone」は、ハーリー・バーべグ(ts)のソロも加わり、雰囲気がよく出ています。「What A Wonderful World」の押さえた表現や「Don't Sleep In The Subway」などポップス系統の快活な歌も聴きもの。
【車山高原スキー場】
所在地:〒391-0301 長野県茅野市北山3413
<nobr>電話:0266-68-2626
ホームページ:車山高原スキー場ホームページ</nobr><nobr> </nobr>